今回は30代女性の白髪治療の症例をご紹介します。
最近は、若白髪のご相談に来られるケースも増えてきました。

白髪治療で当クリニックを選ばれる方の多くは、白髪染めやカラーリングなどの一時的な解決ではなく、根本解決をしたいから医学的なアプローチが必要なことをご自身で気付いてご相談に来られる方が多いです。
昔と違って染めて隠すのではなく、白髪治療ができるクリニックも増えています。
この記事をきっかけに白髪対策に、医学的なアプローチもご検討いただければと思います。

白髪にお悩みの30代女性

患者様：33歳女性
病歴：20歳くらいから少しずつ白髪増え始めて30代に入ってから一気に増えた。
　　　仕事や私生活にストレスの掛かるような変化は特になし。
　　　白髪を隠すためにわざとブリーチをしている。

今回は若くして白髪になる、いわゆる若白髪と呼ばれる症状でお悩みの33歳女性です。
20代から気になっていた白髪が30代に入り一気に増えてしまい、どうにかできないかということでご相談にいらっしゃいました。

白髪の原因

一般的に【加齢】と【ストレス】が白髪の2大原因であると言われております。

・加齢
30代という年齢であれば、加齢が原因で白髪になったとは考えづらいです。

・ストレス
ストレスについて、心当たりがないかお聞きしました。
しかし、私生活や仕事上でもこの数年は特にこれといったストレスの原因となりそうな変化はなかったということです。

・その他
女性は貧血や婦人科系の疾患、女性特有の生理不順などで白髪が増えてしまうケースもありますが、その辺も全く当てはまらないということでした。

・遺伝的な要素など
遺伝的な要素や元々の体質が関与し、若くして白髪になりやすいという方は少なからずいらっしゃいます。
今回の患者様は遺伝や体質などが要因で、白髪を引き起こしているのではないかと判断させていただきました。

初診時の写真

治療前の生え際とマイクロスコープのお写真です。

■生え際

前髪の右側だけに白髪が集中しています。

■マイクロスコープ

マイクロスコープで白髪の割合が多い場所をみても、1つの毛根から1～2本白髪・残りの1本が黒髪という箇所が比較的多くありました。
1つの毛穴から黒い毛が1本でも生えてさえいれば、毛根のメラニン細胞が生きている可能性があり、その毛根を治療で若返らせ、活性化させてあげると白髪も改善してくる可能性はあると判断できます。

白髪が出る箇所

今回の患者様の様に、1箇所に白髪が集中して出るなんて珍しいように感じますが、白髪の発生するよくあるパターンとして
・右側だけに白髪が多い
・こめかみ辺りに集中している
・もみあげの辺りに白髪ができやすい

しかし、なぜ白髪が現れる位置に偏りが出るのか？その理由については、まだ解明されておりません。
血行不良や血流分布の問題ではないかと言われることが多いようです。
例えば、利き手が右側の場合、肩も頭も右側がこりやすい傾向にあり、結果として右半身の血流が不足し右側に白髪が増えやすいのではないかと考えられているのです。

治療内容

【治療内容】
・メディカルヘッドスパ：月1回
・エクソソームのメソセラピー（頭皮注射）：月1回

治療開始2か月後の写真

治療開始から2か月後のお写真がこちらになります。

白髪の目立つ生え際部分を集中的に、エクソソームのメソセラピーを2回施術しました。
どちらも髪を染めて1か月ぐらい経っている状態のようですが、違いは一目瞭然です。
白髪だった部分の色素が戻り、茶色っぽい毛にほとんど入れ替わっているのが見て分かると思います。

髪を染めても生えてくる髪の毛が白髪のままであれば、新しく伸びる部分の髪の毛は白くなるはずですが、2か月後のマイクロスコープの写真では根元の色抜けはなく、まだ完全に黒にはなっていませんが徐々に色素が戻っている様子が伺えます。

ご本人の実感として、1回エクソソームを施術した後の時点で、白髪がほとんど目立たなくなったと仰っており、とても効果があったと喜んでおられました。
この治療法は患者様に合っていたようで、このように短い期間で症状が改善したことも良かったことですが、なによりご本人が効果を実感してくださっていることが一番良かったことだと思います。

まとめ

エクソソーム注射で白髪が改善した症例をご紹介させていただきました。
頭皮の状態を拝見させていただいて、まだメラニン細胞が生き残っていると判断できるような状態であれば、白髪が改善する可能性が十分にありますので、ぜひこういった医学的なアプローチでの治療もご検討いただければなと思います。