【医師が解説】抜け毛が増えたら要注意?薄毛のサインと受診の目安を解説【AGA】
目次
「最近なんだか抜け毛が増えてきたかもしれない」
「もしかして薄毛になりかけているのかな?」
と不安を感じたことはありませんか?
患者様から、「自分は今すぐクリニックを受診して治療を始めるべき段階なのか、それとももう少し様子を見ていて大丈夫なのか分からない」というご相談をいただきます。
薄毛の進行具合は自分では意外と気づきにくく、「これくらいで受診していいのかな」とクリニックの門を叩くのにハードルの高さを感じる方も少なくありません。
今回は、すぐ薄毛治療を始めるべき「危険なサイン」と「様子見で大丈夫なケース」の違いや、ご自身で簡単にできるセルフチェックのポイントについて詳しく解説いたします。
ご自身の頭皮や髪の状態を正確に把握し、適切なタイミングで対策を始めるための参考にしてみてください。
抜け毛は1日何本までが正常?
「抜け毛の数」についてですが、一般的に人間の髪の毛は1日に50本から100本ほど抜けるのが正常な範囲内だと言われています。
ただし、これには個人差や環境による変化があります。
髪の生え変わり(ヘアサイクル)のペースが元々早い方は普段から多めに抜けることもありますし、何より「季節の影響」を強く受けます。
特に7月・8月の夏場から秋口にかけての時期は、1年の中でも抜け毛が増えやすい季節です。
この時期には、1日に150本近く抜けてしまうことも決して珍しくありません。
また、意外と見落としがちなのが「毎日の洗髪習慣(シャンプーの頻度)」です。
人が抜け毛を一番自覚するタイミングは、髪を物理的に洗うシャンプーの時ですよね。
毎日洗う方であれば1日の抜け毛の多くがその時にまとめて排出されますが、もし2〜3日に1回しかシャンプーをしない習慣の方の場合、2〜3日分の抜け毛が一度に洗い流されることになります。
その結果、1回のシャンプーでドサッと150本ほど抜けることもありますが、これは日数分の抜け毛がまとまって抜けたためであり、正常な範囲内と判断できるケースも多いのです。
このように、抜け毛の「本数」だけで過剰に不安になる必要はありません。
本当に注意して見ていただきたいのは、「抜けた毛がどのような状態か」という点です。
【受診の目安】どんな毛が抜けたか
抜け毛が正常なのか受診が必要なのかを見極める上で、本数以上に重要なのが「抜けた髪の毛の質」を確認していただくことです。
AGA(男性型脱毛症)を発症すると、ヘアサイクルにおける成長期(髪が太く長く育つ期間)が極端に短くなってしまいます。
本来であれば数年かけて太く長く育つはずの髪が、育ちきる前の「短く細い段階」のまま簡単に抜け落ちてしまう状態に陥ってしまうのです。
実際に薄毛に悩まれる患者様からも、「排水溝や部屋に落ちている髪の中に、以前と比べて明らかに細く弱々しい毛が目立つようになった」というお声を非常によく伺います。
もしご自身の抜け毛の中に「細くて短い髪の毛」が多く混ざっているようであれば、AGAが進行している大切なサインですので、お早めにクリニックへ相談することをお勧めいたします。
▼季節の抜け毛?あなたの抜け毛が正常か異常かを判断できるセルフチェック
まだ様子見でいい人
一方で、「まだ焦らず様子を見ても大丈夫なケース」とはどのような状態でしょうか。
例えば、季節的な要因で一時的に抜け毛が増えているだけで、抜けている毛の多くが「太くしっかり成長しきった毛」ばかりである場合です。
この場合は、生まれつきヘアサイクルの周期や抜け毛の多い体質の方である可能性や、生理現象としての正常な毛生え変わりの可能性が高いと言えます。
2〜3ヶ月ほど観察しているうちに自然と抜け毛が落ち着いてきたり、髪全体のボリューム感に大きな変化が見られなかったりするようであれば、焦らず経過を見ていただいて問題ありません。
▼美髪は頭皮から!自宅でできる頭皮マッサージ
簡単セルフチェック
「クリニックに行くべきかどうか」をご自身で判断するためのセルフチェックポイントをまとめました。
①抜けた「毛質」をチェックする
抜けた本数よりも、抜け毛の中に「細くて短い毛」が多く混ざっていないかに重点を置きましょう。
②スタイリング中の変化
「毎朝の髪のセットがうまく決まらなくなった」「前髪を立ち上げるのに時間がかかるようになった」「分け目が目立つ」と感じたら、髪の1本1本が細くなりハリコシが失われ始めているサインかもしれません。
③濡れたときの地肌の透け感
シャワーなどで髪が濡れた際、昔と比べてあきらかに地肌が透けて見える、洗面台などの明るいライトの下で頭皮が光って反射してしまうなどと感じたら要注意です。
④スマホでの「定点撮影」(頭頂部・つむじの客観的チェック)
前髪や生え際は毎日見ているからこそ変化に気づきにくく、逆につむじや頭頂部は自分では見えないため、異変に気づいた時にはかなり進行していたというケースが少なくありません。
月1回程度で構いませんので、スマホで頭頂部の写真を撮影して比べたり、ご家族にチェックしてもらったりして客観的に確認する習慣をつけると、早期発見につながります。
⑤「頭皮の色」に注目する
頭頂部・つむじを撮影した際には、ボリュームだけでなく頭皮の色にもぜひ注目してみてください。
健康で理想的な頭皮の色は「青白い色(青白く透き通った色)」をしています。
もし頭皮が黄色っぽく濁っていたり、茶色っぽかったり、赤みが強くお顔や額(ひたい)の肌色と同化しているような場合、頭皮環境が悪化して炎症を起こしていたり、頭皮の皮膚化が進んで髪をしっかり維持・固定する力が弱まっていたりする可能性が高いです。
記事監修者

Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI
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