くせ毛でお悩みの方へ…くせ毛の仕組みを徹底解説します
目次
今回は、「くせ毛とストレートの違い」について解説します。
くせ毛とストレートの違い
乾燥肌・アトピー・アレルギー等、何かしら頭皮にトラブルがある人はくせ毛であることが多い傾向にあります。逆に、肌が正常な人はストレートであることが多い印象です。そのため、頭皮の状態で髪質が左右されるのではないかと考えます。また、その肌の状態を作っているのは遺伝や体の血流・血行ではないかと思います。
髪質はどのように決まるのか
実際のところ、髪質はどのように決まっているのでしょうか?
髪質は剛毛・植毛・細い髪の毛・太い髪の毛と色々な髪の毛がありますが、髪の毛は3つの層からできており、表面が魚の鱗のようになっている「キューティクル」、中間部が「コルテックス」、中心部が「メデュラ」という構造になっています。この大部分はタンパク質でできていて、髪の太さ硬さを決めているのは中間部のコルテックスの部分です。コルテックスの量が多いと髪の毛が太く、少ないと細くなることが分かっています。
髪のくせと毛根の形の関係
髪の毛のくせは毛根の形によって決まると言われていますが、これは証明されている事実です。人の髪の毛を皮膚と一緒に生検して取ってきた標本があります。くせの強いアフリカ人、ストレートとくせ毛が混ざっている人、ストレートヘアの人の症例です。皮膚から下に埋まっている部分が毛根と呼ばれるところですが、くせ毛の人は毛根の形も曲がっている一方で、ストレートの髪の人は真っ直ぐな形をしていることが分かります。毛根の形から違うというのは確かにそういうことですが、なぜ曲がった毛根からうねうねした毛が生えてくるのかはまだ分かっていないようです。
加齢と髪質の変化
髪質は一生変わらないと思われていることもありますが、加齢によって髪質が変わる人がほとんどです。昔は髪の毛が太くてくせ毛で悩んでいた人も、年齢を重ねるごとに少しずつ細くなり、まとまりやすくなったりストレートに感じてくる人がいます。また、子供の時は凄くストレートだったのに、歳を重ねるごとにくせ毛や波状毛というビリビリとした波打った毛が出てくる人もいます。ほとんどは後者です。おそらく50代以上でサラサラの髪の人はなかなかいないです。どちらかというと加齢とともにくせ毛になっていく人が多いです。子供の時と歳をとった時とでは肌の状態が根本的に違います。そういう理由から頭皮が炎症を起こしていると髪にも影響が出ていると感じます。やはり頭皮が大事ということですね。ある程度は頭皮の状態でどのような毛が生えてくるのかが決まる、生えてきたのは肌の結果的なものと考えます。
【まとめ】
くせ毛とストレートの違いは毛根の形で決まる。
記事監修者
Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
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