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くせ毛になる原因をご存じでしょうか?
日常生活で習慣的に行っていることが、実はくせ毛の原因になっている可能性があります。
くせ毛の原因を知ることで、お悩み解決の糸口になるかもしれません。
是非、最後までご覧ください!
くせ毛になる原因
まず、くせ毛になる原因を医学的な面からお話をさせていただくと、毛穴・毛根が歪むことで、そこから生えてくる髪が歪んでしまうこといることが主な原因です。
また、くせ毛の原因には先天的なものと後天的なものがあります。
先天性のくせ毛:生まれつき毛根の形が歪んでおり、髪がうねって生えてきます。
後天的なくせ毛:加齢とともに頭皮が老化し、たるみが生じます。その結果、毛根が歪んでしまい、髪にうねりが出ます。
加齢に伴ってくせやうねりが強くなったと感じている方は、頭皮の老化現象が原因です。
お顔の肌と一緒で頭皮が老化するとたるみが出てしまい、それに伴い毛穴・毛根の形に歪みが出て、そこから生えてくる髪がうねってしまうのです。
頭皮が老化しないよう対策をしていくことで、くせ・うねりを予防できると考えます。
▼くせ毛の仕組みについてお知りになりたい方はこちらもご覧ください
くせ毛の原因が分かったところで、くせ毛を悪化させてしまう5つの習慣についても詳しく解説していきます。
① 縮毛矯正
縮毛矯正はくせ毛を引き起こす、特に大きな原因の1つです。
くせ毛にお悩みの方にとって縮毛矯正は魅力的な施術ですが、実は髪や頭皮に大きな負担をかけていることをご存じでしょうか?
縮毛矯正をすると、一時的に髪がまっすぐになり、ツヤが出て見た目がきれいになるため、多くの方がその状態を長く維持したいと考え、繰り返し施術をうける傾向にあります。
縮毛矯正はくせ毛を根本解決するものではないため、髪が伸びると再びクセが出て、再度施術を受けたいと考えてしまうのです。
縮毛矯正を繰り返すことで髪は傷み、頭皮にもダメージを受けますが、美容師さんは定期的に来店する顧客を獲得したいと考え、繰り返し施術することで髪や頭皮に強いダメージがあることを伝えないかもしれません。
薬液は基本頭皮に付けないように施術するのですが、縮毛矯正に限っては、根元のうねりが髪に伝染しているため、根元付近のうねりを矯正はしなくてはならず、シャンプー際にも必付いてしまうため頭皮に薬液をつけないで施術することは不可能に近いです。
さらに、薬液をつけてアイロンの熱で真っ直ぐに伸ばす時にも髪の毛の水分が奪われ、髪の中がカラカラのスポンジのようになってしまいます。
髪の毛の水分を補おうと、頭皮の水分や油分を毛細管現象でどんどん髪に移動してしまうため、結果的に頭皮が乾燥し、頭皮の老化を加速させます。
また、縮毛矯正は髪に薬液が蓄積するのか、何度も繰り返し施術した箇所はかかりにくい傾向があります。
やはり綺麗に見えても髪の土台が悪くなるようで、自然なストレートヘアと縮毛矯正で作られたストレートヘアでは、艶や毛先の状態に大きな違いがあります。
自分のくせと向き合うような髪型や、頭皮の状態を良い状態に保つ根本ケアなどに目を向けることで、これから新しく生えてくる髪質を改善でき、多少時間はかかりますが、後々は良い髪を維持していくことができると思います
▼縮毛矯正が髪に与える影響についてもっとお知りになりたい方はこちらもご覧ください
②トリートメント
トリートメントを頭皮に付けている方はいませんか?
トリートメントは毛先だけに使い洗い流すものだということを知っている方にとっては当たり前なことですが、まずトリートメントは頭皮につけず髪だけに使うものだということ周知したいと思います。
トリートメントは髪の毛のダメージを補修し、潤いを与えるためのヘアケア製品なので、頭皮につくことでトリートメントに含まれる油分が元々毛穴に詰まっている皮脂汚れに付着し蓋をしてしまいます。
トリートメント自体が毛穴汚れの原因になるイメージです。
このような油分が頭皮に付着し続け汚れた状態が続くと、頭皮の老化や毛穴の歪みに繋がってしまうため、結局その状態の頭皮からはいい髪の毛が生えてきません。
油分は洗ってもなかなか取れないため、定期的に天然オイルをクレンジングオイルとして使用し、脂汚れを油でしっかり浮かせてしっかりシャンプーで流すことをお勧めしています。
良い状態の頭皮を維持していくことがポイントです。
③ヘアアイロン
ヘアアイロンは、髪をスタイリングする上で便利なアイテムですが、毎日使用することで、かえってクセ毛を悪化させる可能性があります。
くせ直しや髪を綺麗に見せるためにやっている習慣ですが、縮毛矯正と同様、高温で髪を伸ばすヘアアイロンは、髪の水分を奪うため、髪がパサつきまとまりにくくなり、それをカバーしようと余計にアイロンをしっかりかけることを繰り返す悪循環に陥ります。
熱が大敵なので、ドライヤーについても低温が理想です。
アイロンを使用している方とそうでない方の髪を比べると、キューティクルの開き具合や剥がれ方が全く違います。
毎日使用することで、髪の毛のダメージが積み重ねて髪の毛に大きな変化を与えてしまいます。
クセ毛を悪化させないためには、ドライヤーだけで整え、あとはヘアオイルで髪の広がりを押さえるなど、ヘアアイロンが毎日の習慣になっている方はヘアアイロンの使用頻度を減らし、髪への負担を軽減するケアを心がけましょう。
▼髪質改善についてもお知りになりたい方はこちらもご覧ください
④スタイリング剤
頭皮に汚れを蓄積させることが頭皮の老化を招くとお伝えしましたが、スプレーやワックス、ジェルなどのスタイリング剤を頻繁に使用している方も注意が必要です。
縮毛矯正のお話しでもお伝えしましたが、たとえ頭皮から離して使用していても、整髪料を頭皮に付けずに使用することは不可能に近く、スタイルのキープ力が強いということは、髪が乱れにくいよう強く付着し続ける性質があるため、一度付着するとなかなか取れないのです。
洗髪や濯ぎの際に頭皮へ付着し落ちきらないまま翌日またヘアセットを繰り返すことで、毛穴が詰まり老廃物や汚れが溜まり頭皮の老化に繋がります。
そのため、毎日ジェルやワックスを髪のセットに使用している方は、わかりやすく頭皮が荒れています。
⑤髪を結ぶ
髪の毛をきつく結ぶことも良くないとされています。
冒頭でも毛根の歪みがくせ毛の原因になってしまうというお話をしましたが、髪をきつく結ぶことは歪みに直結する、物理的に毛根を歪ませてしまう習慣です。
診察時に毎回髪を結んで来られる方は、日常的に髪を結ぶという方が多く、生えてくる髪のくせが強くなったと感じる方は特にマイクロスコープで頭皮を診ると、ボコボコして歪な毛穴の形をしている方、毛穴の歪みや髪の毛自体にもくせがついている方が多くいました。
髪を結び続けると引っ張られて毛根にも刺激が加わり続けてしまうことから、くせ毛だけでなく、薄毛や抜け毛にも繋がってしまいます。
女性に多いかなと思いますが、バレエ・ダンスをやっている方はまとめ髪など髪形に指定がある場合もあり、その髪型を幼少期から長年続けることで毛根や髪の歪みだけでなく、顔周りの髪が薄くなってきたという方もいらっしゃいますので、あまり強く縛るのを継続することは、くせ毛にお悩みの方にとって絶対にお勧めできない行為であると言えます。
まとめ
くせ毛の原因には先天的なものと後天的なものがある。
後天的なくせ毛は頭皮の老化が原因で、毛穴・毛根が歪むことで、そこから生えてくる髪が歪んでしまう。
くせ毛を悪化させないためには、以下の5つの習慣を見直すことが大切です。
くせ毛になる習慣
習慣①:縮毛矯正をする
習慣②:トリートメントを頭皮につける
習慣③:ヘアアイロンの使用
習慣④:スタイリング剤の使用
習慣⑤:強く髪を結ぶ
これらの習慣を見直すことで、クセ毛の改善に繋がりますので、是非皆さん参考にしていただければと思います。
ご自身の髪質や生活習慣に合わせて、自分に合ったケア方法を見つけましょう。
記事監修者
Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI
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