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縮毛矯正する前に見て欲しい。そのくせ毛、悪化するかもしれません。

2023.03.17
縮毛矯正する前に見て欲しい。そのくせ毛、悪化するかもしれません。

目次

    今回は、「縮毛矯正のリスクとくせ毛対策」について解説します。

    ストレートパーマと縮毛矯正の違い

    ストレートパーマはストレートの髪質の方がパーマをかけた髪をストレートに戻すために使うものです。一方、縮毛矯正はくせ毛や天然パーマをとるために使うものになります。

    縮毛矯正の工程

    縮毛矯正の工程を簡単に説明すると、まず毛髪を構成するタンパク質同士を繋ぐ3大結合(水素結合・イオン結合・シスチン結合)を1剤で切断(還元)し髪を軟化させます。その後、200℃ほどのアイロンで髪を下から上まで伸ばしていきます。そして最後に、1剤で切断した結合を2剤で再結合し髪を硬化させるのです。これが縮毛矯正の原理となります。

    縮毛矯正の後遺症

    縮毛矯正は美容院の施術の中で1番髪を傷めてしまうサービスだと思います。長年続けていくと、後遺症として縮れ毛・枝毛・切れ毛などが増えてしまうリスクがあります。
    縮毛矯正された髪は1回目は1番キレイにおさまりますが、やればやるほど、どんどんダメージが蓄積して縮毛矯正をやってもおさまらなくなっていくのです。

    縮毛矯正と相性の良い髪形・悪い髪形

    基本的に短い髪の毛には縮毛矯正は向いていません。短い髪の毛に縮毛矯正を行うと髪の毛の重さが十分にないためくせが出やすいのです。なので、縮毛矯正は長い髪の毛の方が向いています。

    自分の髪質を活かしたスタイリング

    縮毛矯正は髪を傷めてしまうということはお分かりいただけたかと思います。しかし、そうは言ってもストレートは憧れですよね。なかなかやめられないと言う人も多いと思います。では、縮毛矯正をせずに髪をストレートにする方法はないのでしょうか?残念ながら、くせ毛を治すということには無理があると思います。なので、くせ毛を活かせるスタイルを探していくというのが答えになってきます。と言うのも、元々生えてくる髪形がくせ毛なので縮毛矯正は根本的な解決にはならないのです。普通の髪形はストレートの髪にパーマやカールがありますが、それが逆になり、くせ毛の髪が真っ直ぐになっても新たに生えてくる毛によって中から膨らんできてしまうため、1回でも縮毛矯正をしてしまうと、ずっと続けなければならなくなります。なので、くせ毛を活かしたスタイリングを覚えていった方が良いでしょう。そうすることで根本的な解決に繋がっていきます。
    くせ毛で広がっている人は頭皮が乾燥して乾燥毛であることが多いため、オイルを使ってスタイリングをするなど、自分の髪質にあったスタイリングをすることが重要です。
    縮毛矯正をするのではなく、頭皮に保湿クリームや美容液を塗るなど、頭皮ケアをしっかりと行い髪質改善に努めることをお勧めします。

    まとめ

    縮毛矯正は一時的な解決。
    自分の髪質に合う髪形を美容師と一緒に探していくと良いでしょう。

    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

    Dr.TOUHI YouTubeチャンネル

    わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
    頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。