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フケの正体はこれだった!間違った洗髪が招く頭皮トラブル

フケの正体はこれだった!間違った洗髪が招く頭皮トラブル

目次

     フケに悩む方の多くは、間違ったシャンプーやケアが原因でフケを悪化させているかもしれません。
    今回は、毛髪専門医がフケのタイプや本当の原因、フケを改善する正しいホームケア方法について解説いたします!

    フケの正体

    そもそもフケとは、頭皮の角質が正常にターンオーバーできず、溜まったものが大きな塊となって剥がれ落ちる現象をさします。
    健康な頭皮にも角質はありますが、目に見えないほど小さく自然に剥がれ落ちるものです。しかし、頭皮環境の悪化により角質が厚く蓄積し、乾燥して剥がれ落ちるとパラパラと白い粉のように黒い服や肩に落ちたりし、皮脂とともに髪の根元にベタベタした塊として付着するなど、目に見える大きさになったものを「フケ」と呼びます。

    フケが発生する3つの原因と特徴

    フケの発生には必ず原因があります。
    その3大原因として挙げられているのが、頭皮の乾燥、皮脂の過剰分泌、常在菌バランスの崩れです。

    1. 頭皮の乾燥
    「汚れている」という思い込みから、過度なシャンプーにより必要な皮脂まで洗い流し頭皮が乾燥してしまう、フケの最も多い原因です。
    洗浄力の強いシャンプーを毎日使用している方や、ゴシゴシと強く洗う習慣のある方に多く見られます。

    2. 皮脂の過剰分泌
    皮脂が多すぎることで毛穴詰まりと酸化が起こり、頭皮環境が悪化します。
    詰まった毛穴の汚れが酸化すると、頭皮の正常な呼吸が阻害され、ベタベタした脂性フケの原因となります。
    髪の根元にベタつきがあり、黄色っぽくて粘り気のあるフケが出る方が該当します。

    3. 常在菌バランスの崩れ
    皮脂の増加や体調不良により菌のバランスが崩れると、マラセチア菌などの常在菌の異常繁殖が脂漏性皮膚炎を引き起こし、炎症を伴うフケ症状が現れることがあります。
    頭皮に炎症が起こると、フケや痒みの直接的な原因となるためです。

    ▼放置しておくと危険な頭皮の状態を写真付きでご紹介しています。
     

    フケ改善に有効なケアや治療とは

    フケは頭皮の乾燥やターンオーバー異常が主な原因のため、お悩み解決には自宅でのホームケアが有効です。
    適切なホームケアにより一週間程度の、比較的短期間で改善が見られる場合があります。
    アトピーなど重度の乾燥症状を持つ方でも、保湿やホームケアを継続することにより、症状が改善した症例が多数存在します。

    それでも改善がみられない場合や、症状が深刻な方は、専門医への相談や治療でフケの根本的な解決をお勧めします。
    PRP療法やエクソソーム治療には、炎症を抑制する作用があり、頭皮環境を根本から改善するため、ホームケアと併用することでフケ・痒みのお悩みに短期間で高い効果を示します。

    ▼PRP療法について詳しくお知りになりたい方は
     

    フケが劇的改善!頭皮タイプ別の正しいホームケア

    フケの根本的解決には、まず自分の頭皮タイプやフケの原因を正しく理解することが重要です。
    その上で適切なホームケアを継続し、必要に応じて専門医による治療を検討することで、多くの場合改善が期待できます。

    ■乾燥(カサカサ)タイプのフケ対策と正しいホームケア
    保湿重視のケアと優しい洗浄が基本です。
    乾燥が主原因のため、必要な皮脂を残しながら清潔を保つことが重要。

    具体的な対策法
    • 揉み込むような優しい洗髪(ゴシゴシ音が立たない程度)
    • 洗浄力がマイルドな保湿重視のシャンプー使用
    • ドライヤーは8割程度で仕上げる(乾燥防止)
    • 洗髪後の頭皮保湿を必須とする

    ■脂性(ベタベタ)タイプのフケ対策と正しいホームケア
    オイルクレンジング後のしっかり洗浄が効果的です。
    油汚れは油で浮かすクレンジングの原理を頭皮にも応用することで、根本的な汚れ除去が可能になるからです。
    洗い過ぎにより皮脂の過剰分泌も考えられますので、洗浄力の強いシャンプーの使用ではなく、オイルを使用し汚れを浮かせることがおすすめ。

    具体的な対策法
    •週に一度程度、シャンプー前にオイルを使った頭皮クレンジング・マッサージ
    •オイルをしっかりすすいでからシャンプー
    •ドライヤーは8割程度で仕上げる(乾燥防止)
    •洗髪後の保湿ケアも重要お顔のお肌と地続きなので、肌に起こるトラブルは頭皮にも起こっています。
    顔を洗うと保湿をするように、紫外線ケアをするように、頭皮にも同じケアや対策が必要で、普段のホームケアを見直すだけでも改善が期待できます。

    ▼頭皮トラブルを甘く見ているとどうなるのか?
     

    まとめ

    フケは「汚れ」ではなく頭皮環境の乱れによる症状なので、過度な洗浄は逆効果になる可能性があります。
    ホームケアを見直すことが重要です。
    頭皮タイプに応じた正しいケアが必要ですが、時には専門医による治療との併用も検討が必要です。
    医師に相談することで、適切な診断と個別のケア指導により、健康な頭皮環境を取り戻すことができます。

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    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

    Dr.TOUHI
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    頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。