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AGA治療いつまで続ければいい?東大卒医師が徹底解説!

AGA
2023.03.22
AGA治療いつまで続ければいい?東大卒医師が徹底解説!

目次

    AGA治療いつまで続ければいい?東大卒医師が徹底的に解説!

    今回は、「AGA治療は一生続けなければいけないのか」について解説します。

     

    AGA治療はいつまで続くのか

    ずばり言ってしまうと、AGA治療は一生続けなければいけません。厳密には、髪が多い状態を保ちたいと思っている限り、その間は続けなければならないということになります。
    AGA(男性型脱毛症)は進行性の病気で、残念ながら一生完治することはありません。そして、根治する治療法も今のところ見つかっていません。
    「自分の目指すところまで毛量を増やせたから、もう大丈夫だろう!」と、治療を全て中断すると、治療の前の状態に逆戻りしてしまいます。そうなれば、これまで費やしたお金や時間が全て無駄になってしまいます。是非、自己判断で治療を中断せずに、主治医に必ず相談していただければと思います。

    継続すべき治療とは

    AGA治療と言っても色々ありますが、全て一生続けなければいけないのでしょうか?
    結論から言うと、内服薬のうちのフィナステリド・デュタステリドだけは最低限続けなくてはいけません。それ以外の外用薬や頭皮への注射は最初だけ行って途中で中断しても問題はありません。
    AGA治療に用いる内服薬は大きく分けて2種類あります。1つ目は、前述の抜け毛を抑制する作用のあるフィナステリド・デュタステリド、2つ目は発毛を促進する作用のあるミノキシジルです。1番治療の基本となるのがフィナステリド・デュタステリドです。これらは5a-還元酵素阻害剤と呼ばれる種類の薬になります。AGA(男性型脱毛症)はジヒドロテストステロンという活性の強い男性ホルモンが毛が抜けるように作用して発症する病気です。このジヒドロテストステロンは、テストステロンという男性ホルモンに、5a-還元酵素が作用することで発生するものです。フィナステリド・デュタステリドは5a-還元酵素の作用を阻害する薬になりますので、AGA(男性型脱毛症)の根本となる原因を抑えてくれます。
    しかし、5a-還元酵素も抜け毛に作用するジヒドロテストステロンも体内からなくなるわけではありません。薬を中断してしまうと、5a-還元酵素を抑制する力が外れてしまうので再びジヒドロテストステロンが発生してしまい、あっという間に抜け毛のサイクルに戻ってしまいます。
    特にフィナステリドは、薬の血中濃度が半分に減少してしまう時間(半減期)が内服してから約3~4時間です。そして24時間経過後には、ほぼ0になります。数日内服しないだけでも5a-還元酵素の活性が復活してしまうため、飲み忘れには注意が必要です。
    と言うことで、AGA(男性型脱毛症)の原因となる物質の作用を抑えてくれるフィナステリド・デュタステリドだけは、治療目標を達成した後も継続して内服することが重要です。

    ミノキシジルは継続すべきか

    では、発毛を促進するミノキシジルは途中で止めても問題ないのでしょうか?
    たしかに、ミノキシジルはとても効果が高い薬ではありますが、あくまでAGA治療の基本はフィナステリド・デュタステリドです。ミノキシジルはサポート的な位置付けだと考えてください。ミノキシジルはとても効果が高い薬なので中断してしまうのは不安かと思いますが、内服・外用いずれも中断しても基本的には問題ありません。
    フィナステリドまたはデュタステリドとミノキシジルの2種類を内服していた人が、ミノキシジルを減量あるいは中断した場合、この状態で毛量を維持できることは勿論ありますが、AGA(男性型脱毛症)の進行度や年齢によっては毛量が減少してしまうこともあります。そういった場合には、フィナステリド・デュタステリドだけでは太刀打ちできないので、ミノキシジルも併用して継続することがあります。あとは費用などの兼ね合いで相談という形になります。

    AGA治療を中断すべきタイミング

    副作用が出てしまった場合には、やむを得ず治療を中断しなければいけないこともあります。フィナステリド・デュタステリドは性欲低下、精子数の低下、肝機能障害などが副作用として挙げられますが、いずれも発生頻度は非常に低いです。その他、不妊治療の時には中断した方が良い場合もあります。精子数は減少したとしても正常範囲内で留まることが多いことが分かっているので、通常の妊活の場合には内服を継続しても問題ありません。もちろん、万全を期したい場合には中断する人もいます。正常範囲を超えて精子数が減少してしまうことも稀にありますが、フィナステリド・デュタステリドの内服を中断すると正常時に回復してきますので、受精のタイミングに合わせて内服を中断することもあります。

    まとめ

    AGA治療は中断してしまうと薄毛に逆戻りします。
    目標を達成した後も、フィナステリド・デュタステリドは最低限続けることが重要です。

    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

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