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その頭皮のかゆみ、薄毛の原因になるかもしれません。

その頭皮のかゆみ、薄毛の原因になるかもしれません。

目次

    その頭皮のかゆみ、薄毛の原因になるかもしれません。

    今回は、「頭皮のかゆみ 原因と対策」について解説します。

    頭皮のかゆみの原因

    頭皮のかゆみの原因について、医学的には様々な原因が挙げられます。やはり皮膚疾患が1番多いですが、神経疾患や、全身の臓器の疾患に起因して頭皮にかゆみが出たり、精神疾患の症状として出る場合、また敏感肌が原因であることもあります。アトピー性皮膚炎も原因の1つに挙げられます。アトピーの人は頭皮に限らず全身にアトピーの症状が出てくるので、すぐに分かるのではないかと思います。他には、カラー剤・シャンプー・トリートメントの成分が肌に合わない場合に接触性皮膚炎を起こしてかゆみの原因になることもあります。
    頭皮のかゆみには、これだけ多くの原因が挙げられますが、最も一般的と考えられているのは『脂漏性皮膚炎』です。
    今回は脂漏性皮膚炎について詳しく解説していきたいと思います。

    頭皮のかゆみと脂漏性皮膚炎

    脂漏性皮膚炎は頭皮だけではなく、顔・胸・股間など皮脂腺が多い場所で慢性的に炎症を繰り返す病気です。脂漏性皮膚炎が発症する原因はマラセチア菌という人の皮膚に常在する真菌(カビ)の1種です。自分の頭皮にカビがいると思うと気持ち悪いかもしれませんが、健康な頭皮でも常在菌はたくさん棲みついているのです。健康な頭皮であれば、育毛に重要なビオチンなど、ビタミンの合成を担っている常在菌が存在しています。しかし、脂漏性皮膚炎の頭皮ではビタミンの合成を担う常在菌は少なく、マラセチア菌が多くみられます。マラセチア菌は脂質を好むため、皮脂が多い場所で繁殖し頭皮の炎症を起こして、かゆみが出てくるのです。かゆみの症状に伴い、だいたい一緒にフケも出てきます。角質のバリア機能も失われるため、頭皮の水分保持能が弱まり頭皮の乾燥にも繋がります。さらに、マラセチア菌以外の菌が頭皮で繁殖してしまうと、臭いや脱毛の原因にもなってしまいます。

    頭皮のかゆみの治療方法と対策

    かゆみの原因には様々な病気が背景になってくるものもあるので、病気が原因によるかゆみの場合には、治療しない限り治まることは難しいです。
    かゆみの1番の原因になっている脂漏性皮膚炎の場合には、マラセチア菌が原因ですのでケトコナゾールという薬を使うことがあります。これはカビの治療薬で水虫の治療にも使う薬です。塗り薬もありますし、ケトコナゾール入りのシャンプーもありますので、シャンプーが割と使いやすいかなと思いますが、どちらも医薬品に分類されていますので医師の処方を受ける必要があります。
    かゆみの症状自体を抑えるため、症状が強い場合にステロイドなどの塗り薬を使うこともありますが、ステロイドはかゆみを一時的に抑えるだけだということと、長期的に使用すると皮膚が弱まり薄くなってしまうので使い過ぎは避けたいところです。

    頭皮のかゆみと頭皮ケアの重要性

    頭皮のかゆみには様々な原因があるため、治療方法が確立しないところがあり、医学的な治療があまりないという現状です。そうなると頭皮ケアが重要になってきます。
    まず、ヘアケア商品に関しては、pH4.5~pH6.0の弱酸性シャンプーがかゆみの元になる物質の分泌を抑えると言われています。かゆみのある人は弱酸性シャンプーを選ぶと良いでしょう。あとは乾燥している人が多いので、頭皮を清潔にして保湿を行うことが何よりも重要で1番良い方法かなと思います。

    まとめ

    最も多いかゆみの原因は脂漏性皮膚炎です。
    かゆみ症状の緩和にはケトコナゾールや弱酸性シャンプーがあり、頭皮の保湿が重要です。

    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

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