【体験談】コロナ抜け毛
目次
新型コロナウイルス感染症から回復する過程や、後遺症として髪の毛が抜ける場合があると言われています。
今回は感染の後遺症で体験した抜け毛についてお話したいと思います。
コロナ後の抜け毛の症状
コロナ後遺症の抜け毛でお悩みの方は、男性よりも特に女性に多くいらっしゃるように感じます。
AGAの多くは生え際から発症し、頭頂部などに抜け毛が集中するのに対し、コロナ後遺症を原因とした抜け毛は、全体的に抜ける特徴があるようです。
■急性休止期脱毛症
コロナ後遺症を原因とした抜け毛は急性休止期脱毛症と呼ばれる一時的な症状です。
コロナに限らず、感染症や大きな手術、出産などを経験されたときに急激に毛が抜ける現象です。
危機を感じた体がヘアサイクルを一時的に休止し、その2~3か月後に休止期の毛髪が一気に抜けてしまうものです。
精神的なストレスを感じた時にも起こる可能性があります。
■コロナ抜け毛の期間
コロナの症状が回復するとともに徐々に生えてくるので焦らず様子をみましょう。
抜け毛が続く期間や症状の程度には個人差があるため、不安や心配のある方は自分で判断せず専門の医師に相談しましょう。
コロナ脱毛症をきっかけにしてAGAの症状が強まることもあるため、症状が改善していかない場合は、コロナ以外の理由から薄毛を発症している可能性がありますので注意が必要です。
コロナ抜け毛を経験して
■コロナ抜け毛の体験
2023年5月8日に新型コロナウイルスの分類が季節性インフルエンザなどと同じ「5類感染症」に引き下げられました。
感染者数が落ち着いたかと思えば新たな変異株が発見され、再度増加するというサイクルを繰り返しており、後遺症で苦しむ方も多いと聞きます。
私もコロナに何度か感染しましたが、もうコロナよりも後遺症の抜け毛の方が怖いと感じています。
1度目の感染は、デルタ株流行時期、髪の毛の量が多く梳くほどあった髪がごっそりと抜け、いつもカットしてくださる美容師さんが驚くほどでした。
2度目の感染で、またしても後遺症で抜け毛を経験し、その時に同じような思いをしている方がたくさんいるのだと知りました。
■毛髪専門クリニックの開業を決意
後遺症が治るのかもわからない中、かっこよく見せるのはやめ、ありのままの自分を受け入れようと思いつつも、
脱毛したというショックは自分の中ではとても大きく、治療を決意しました。
治療の過程で、薄毛治療が進化と需要高さを感じ感銘をうけました。
自身の体験から、同じような悩みをもつ方が気軽に相談できる場所をつくりたいという思いから、クリニックの立ち上げを決意したほどです。
コロナ収束の雰囲気が漂う昨今、TVなどでも騒がれなくなったため、もう忘れられていますが、クリニックには今もコロナの抜け毛でお悩みの方がたくさんご来院されます。
中には1人で孤独に悩むしかなかったという方が勇気を出してご来院くださることもあり、力になってあげたいという思いから今後も動画やブログで情報を発信していきたいと思っています。
抜け毛や薄毛の話はとてもデリケートな問題なので、あまり周囲に相談できない、周りの方も気付いていても、なかなか言い出せないため、正直に面と向かって指摘をうける機会はありません。
当クリニックが薄毛や抜け毛にお悩みの皆さんの不安を少しでも軽減できる場になれたらうれしいです。
コロナ抜け毛とAGAの関連性
先程少し触れましたが、急性休止期脱毛症で一時的な症状で収まるはずの脱毛から
AGAや女性の薄毛FAGAの病体に発展してしまうケースもあります。
コロナ抜け毛とAGAの関連性やAGAが発症する因果関係に関してはまだ分かっていませんが、
コロナ抜け毛を起こした方を診察すると、AGAだったというデータがたくさんあがっており、
元々わずかにあったAGAの症状がコロナ感染により顕在化した、AGAの発症時期が早まったのではないかという可能性が考えられています。
コロナ後の抜け毛でお悩みの方へ
コロナ感染をきっかけに、コロナの知識、AGAの知識、薬の知識などたくさん得るものがあり薄毛治療の将来について考えました。
急激な脱毛をそのままにしておくのは精神的にもかなり負担を感じるのではないでしょうか。
コロナ抜け毛・AGAを自身で体験したからこそ、今悩んでいる方の患者様に一番寄り添える存在であると思っています。
コロナの抜け毛やAGAで悩んでいる方に知っていただきたいことは、治療をすれば治る・その薄毛治療は安全であることです。
抜け毛・薄毛の原因や症状により治療方法は変わってきますので、ご自身で判断せず専門のクリニックへご相談に行かれることで進行前の状態に近づけることが十分可能であると思っています。
1人で悩まずに是非クリニックにご相談いただけたら嬉しいです。
まとめ
コロナを原因とした抜け毛は、コロナの症状が回復するとともに徐々に生えてくるので焦らず様子をみること。
抜け毛が続く期間や症状の程度には個人差があるため、不安や心配のある方は自分で判断せず専門の医師に相談することをおすすめします。
症状が改善していかない場合はコロナ以外の理由から薄毛を発症している可能性があります。
今は色々な治療法やお薬があるので、重症化し治療が困難になる前に、軽度だからと放置せず早めの治療をお勧めします。
記事監修者
Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI YouTubeチャンネル
わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。