あなたの髪の毛、毛細管現象起きてる?毛細管現象と髪の意外な関係
目次
ここでは髪の毛の水分量や美しさを左右する髪の毛の毛細管現象に関して説明します。
毛細管現象とは?
毛細管現象とは細い隙間があるようなものを水につけると、表面張力の作用で細い管を伝って水が上がっていく現象のことをいいます。
例えばコップに管をさすと、管の中に水が上がっていく現象も毛細管現象の一つです。
毛細管現象は髪の毛でも見られます。頭皮にある水分が、髪の表面に鱗状にあるキューティクルを伝って毛先までいきわたる仕組みです。
本物の髪の毛で毛細管現象を実験
2つのコップを用意し片方のコップにだけ水をいれ、水の入ったコップは、頭皮と見立てて実験を行います。
髪の束は、なにもつけていない髪・ヘアオイルをつけた髪・ワックスをつけた髪の3種類を用意しました。
水の入ったコップと空のコップと2つのコップの橋渡しをするように髪の束をいれ、毛細管現象がどのように変化があるか確認します。
結果は下記の通りです。
なにもつけていない髪:空のコップに髪の毛を伝って水がポタポタと移っていく事が確認できました。
ヘアオイルをつけた髪:少量の水が伝っていくことが確認取れました。
ワックスをつけた髪 :水が伝っていくことが確認できませんでした。
健康な髪と毛細管現象の関係
実際の髪の毛で置き換えると、ワックスやヘアオイルをつけた髪の毛には頭皮の水分が伝っていないと言えます。
トリートメントやリンスも髪の毛のキューティクルを無視して、髪の表面をコーティングし毛細管現象をおこさせない状態、つまり頭皮の水分が毛先まで伝わらない状態にさせるのでおすすめできません。
また、頭皮が乾燥している人は髪に送る水分がそもそも存在しない状態になっているので、植物が枯れた土では育たないように髪の毛が生えてきません。
頭皮の水分と油分の理想的なバランスは7:3~8:2と言われており、ワックスやヘアオイルをつけていない髪の毛でも、頭皮に水分が少なく油分が多すぎると健康な髪が生えてこないことがあります。
子供の髪の毛がきれいなのは、頭皮の水分油分のバランスがいいからとも考えられます。
詳しい実験に内容については下記の動画から確認することができますのでぜひ確認してみてください。
記事監修者
Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI YouTubeチャンネル
わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。