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【薄毛治療症例紹介】内服薬を飲み続ける重要性

【薄毛治療症例紹介】内服薬を飲み続ける重要性

目次

    AGA治療をサボるとどうなるのか?

    AGAを完治させる方法が確立されていないため、AGA治療は症状を薬で症状を改善させ、AGAの進行を緩やかにすることしかできません。
    薬で男性ホルモンの作用を抑えているだけなので、自己判断で薬の服用をやめてしまうと、男性ホルモンが抜け毛に作用して治療前の状態に戻ってしまいます。
    治療で改善した頭皮状態を維持するためには、一生治療を続ける必要があります。

     AGAは一度患ってしまうと完治しない進行性の病気で、根本治療はありません。
    今回はAGA治療をサボってしまうとどうなるのか?当クリニックの症例を基にお伝えさせていただきます。

    AGA治療の症例紹介

    症例紹介

     患者様 :41歳男性
    症状  :2年前から薄毛が気になり始めた
    治療歴①:約4か月前から個人輸入でフィナステリドの内服薬を始めたが、
    副作用も心配なので、きちんとクリニックに通いたいと思った
    治療歴②:当クリニックを受診する約2か月前までに頭皮にメソセラピーを4回施術
    遺伝背景:母方の祖父と父が薄毛

    母方の祖父が薄毛であった場合、薄毛のリスクが高まります。
    AGAは遺伝の病気であることから、この方は間違いなくAGAである判断させていただきました。

    遺伝とAGAの関係について詳しくお知りになりたい方はこちらの記事をご覧ください。
     東大卒 医師が徹底解説!薄毛は遺伝する?

    41歳男性:初診時の写真

    初診時頭頂部

    初診時のお写真が写真こちらになります。
    ご本人気にされている通り、頭頂部が少し地肌が見えており、透け感を感じます。
    薬の服用やメソセラピーの治療歴があるため、41歳というご年齢を考えてもすごく進行しているというわけではありませんが、マイクロスコープで拝見するとAGAの症状が出ている状態でした。

    治療内容

    治療について、患者様の希望は以下の通りでした。
    ・メソセラピーの治療は一度受けているので、今回は内服薬で様子をみたい
    ・体調の変化や副作用にも気を配りながらゆっくりと治療がしていきたい

    【治療内容】
    内服薬2種を毎日服用
    ・内服薬 :フィナステリド
    ・内服薬 :ミノキシジル

    お薬に関してはこちらでも詳しく解説しています。
     開発に1年 Dr.TOUHIオリジナルAGA治療薬 Fina&Mino(2.5mg/5mg)

    治療開始から4か月後

    AGA治療経過比較

    治療開始から4ヶ月後のお写真です。
    頭頂部の薄毛に治療の効果が出ていますね。
    当クリニックでの治療前に服薬とメソセラピーの施術をしていたこともあり、内服薬2種の服薬だけでも4ヶ月でもこんなに変化がありました。
    ただ、ここで治療の効果を実感していただき、満足してしまったようで、治療経過のお写真を撮らせていただき、内服薬1ヶ月分お渡しした後、3ヶ月間ご来院がございませんでした。

    治療をサボってしまった結果

    AGA治療経過

     3ヶ月ぶりにご来院頂いた時のお写真をご覧ください。
    せっかく改善していたのに、こんな戻ってしまうの!?と驚かれた方も多いのではないでしょうか?

    ご来院のなかった期間のお話を伺うと、毎日服用するはずの内服薬をご自身の判断で3日に1回のペースに変えて1ヶ月分を3ヶ月かけて服用し、ちょうど薬がなくなったのでご来院されたとの事。
    「治療開始後4か月の状態がキープできていると思っていたのに・・・」
    頭頂部は直接自分で見ることのできない部分なので、このお写真を見てご本人もびっくりされていました。

    髪が薄い時は不安でしっかり服用していても毛が増えていくと油断して飲むのをやめてしまう方が多いですが、ご自身の判断で辞めてしまうことはAGAの症状を進行させることになります。
    薬を継続することの重要性については、身をもってご理解いただけたようです。

    内服薬を継続する重要性

    どのような薬にも、半減期という血中のお薬の濃度が下がり、薬の効果がなくなっていくタイミングがあります。
    血中に常に薬の成分を存在させ、安定させてあげることで効果を発揮します。
    血中濃度を安定させることで薬の効果も安定して発揮するため、定期的に薬を飲んで血中濃度上げ、ある程度フィナステリドやミノキシジルが血中に存在している状態を継続してあげないといけません。
    バラバラの時間に飲むのではなく、毎日同じ時間に服用することを推奨しているのもそのような理由からです。
    このことから半減期は服薬間隔を決める重要な目安とされており、決められた用法・用量・期間を守ることも重要です。

    今回のように3日に1回のペースになると、次の服薬までに血中のお薬濃度はほぼ0の状態になっていたはずで、3日後に薬を飲んだとしても、血液中の薬の濃度が安定せず薬の効果も安定しなくなってしまうわけです。
    このケースは全く内服しなかったわけではないので、急速に薄くなることはありませんでしたが、3日に1回に服用のペースを落としてしまったために、AGAの症状が進んでしまいました。
    とはいえ、全く飲んでいなかったとしたらもっと進行していたかもしれません。

    2日に1回の内服を指導しているクリニックもありますが、それはきちんと専門家の判断のもとにそういった処方をされているということなので、ちゃんと理由があってのことだと思います。
    くれぐれも自己判断でそういった内服のペースを判断することはなるべくしないようにしていただきたいです。

    治療を再開して2か月

    AGA治療経過

     治療を再開して2カ月、毎日お薬を続けた結果、AGAの進行が抑えられ徐々に戻りつつありますが、それでもまだ4ヶ月後の状態まで戻すことは出来ませんでした。
    この結果をみると、自己判断で減薬せず継続していたら、9か月後にはさらに良い状態になっていた可能性は十分にあります。
    まずは4ヶ月後の状態に戻すためには、飲み忘れなく基本の内服薬を続けていく必要があるようです。

    まとめ

    実際の症例をみることで、内服薬を続ける必要性を感じて頂けたのではないかと思います。
    治療を継続するかどうか迷った時の参考にしていただけると良いと思います。

    写真を見て説明していただくと分かりやすく、一番実感できるかなと思いましたのでこちらの症例をご紹介させていただきました。

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    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

    Dr.TOUHI YouTubeチャンネル

    わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
    頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。