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白髪は治る?戻る白髪と戻らない白髪の違いを毛髪専門医が解説【iPS細胞治療】

白髪は治る?戻る白髪と戻らない白髪の違いを毛髪専門医が解説【iPS細胞治療】

目次

     最近、クリニックにご来院される患者様の中で、薄毛と同様に、あるいはそれ以上に増えているのが「白髪」に関するお悩みです。
    「白髪が増えてきたけれど、何とかして黒髪に戻したい」という願いを持つ方は少なくありません。
    特に女性を中心に増えており、患者様からは切実な声を多く伺います。

    これまでの白髪対策といえば「染める・ウィッグ等で隠す」や「抜いて目立たなくする」といった対症療法が一般的でした。
    しかし現在、再生医療の進歩により、白髪を根本から改善しようとする新しいアプローチが可能になりました。
    ただ、治療ですべてのタイプの白髪が黒髪に戻るわけではないというのが現実です。
    今回は、iPS細胞技術を用いた最新の白髪治療と、あなたの白髪が再び黒く戻る可能性があるのかどうか、医学的な視点から解説します!

    iPS細胞の技術を使った白髪治療

    当院では2025年10月頃から、iPS細胞の技術を用いた「iPS細胞培養上清液」による治療を開始しました。
    毎日患者様と向き合う中で、薄毛治療としてiPS細胞による治療を選択された患者様に、治療を続ける中で「薄毛だけでなく白髪まで改善してきた」というケースが続出しています。
    薄毛治療として行った施術で副産物的に白髪が改善し、トータルの髪質改善・髪のアンチエイジングが実現しているのです。

    私自身、理論的に白髪改善にも効果はあると考えていましたが、短期間でもこれほどの効果があるのかと、実際に目の前で白髪が黒く戻っていく患者様の症例が数多く積み重なり、期待値を超えた手応えを感じている反面、やはり「改善しやすい白髪」と「改善の難しい白髪」が存在すると感じています。

    ▼iPS細胞治療の症例をご紹介しています
     

    白髪のメカニズムと見極め方

    そもそも髪の毛は、作られた瞬間はすべて「真っ白」で、生えてくる過程で根元にある「メラノサイト」という細胞が、髪にメラニン色素を送り込み、着色されて黒髪になり生えてきます。
    白髪になるということは、このメラノサイトの力が弱っている、または失われて機能しなくなっている状態です。

    白髪と一言で言っても、メラノサイトの状態は、大きく2つのタイプに分けられるため、重要になるのが「白髪の状態の見極め」です。

    1. 休止型(黒髪に戻る可能性のある白髪)

    メラノサイトが尽きておらず、一時的に「お休み」しているだけの状態です。ここを再生医療で活性化してあげれば、再び着色する力が復活し、黒髪に戻る可能性が十分にあります。

    2.欠失型(黒髪へ戻すことが難しい白髪)
     メラノサイトが完全に尽きてしまった状態です。

    治療で改善が期待できるのは、この「休止型」です。
    メラノサイトを活性化させ、元気にしてあげれば、再び色素を作り出してくれる可能性があります。

    自分でできるチェックポイント

    •色素の有無
    「完全な真っ白」ではなく、少しグレーがかっていたり、茶色がかっている状態や、色が薄く抜けていたりする段階であれば、まだメラノサイトが生きている可能性が高いです。

    •同じ毛穴の毛髪は黒い
    一つの毛穴から生える2〜3本の毛のうち1本が白髪でも、隣の1〜2本が黒ければ、その毛根のメラノサイトはまだ生きている可能性あり。
    この場合、白髪の方も黒く戻るチャンスがあります。

    見極めのポイントとしては、白髪に「少しでも色味が残っているかどうか」です。
    真っ白ではなく、グレーや茶色っぽく色が薄くなっているだけであれば、まだメラノサイトが生きている可能性が高いです。

    また、マイクロスコープで頭皮を診ると、1つの毛穴から2〜3本の髪が生えていますが、その中の「1本が黒く、1本が白」という状態であれば、毛根自体は生きている証拠です。この場合、同じ毛穴から出ている他の黒い髪はメラノサイトが生きているわけですから、白い毛の方のメラノサイトも活性化させれば黒く戻る可能性が十分にあります。
    逆に、1つの毛穴から生えている全ての毛が真っ白であれば、欠失型の可能性が高まります。

    ▼白髪についてもっとお知りになりたい方はこちら
     

    白髪治療を始めるタイミング

    理想を言えば、本格的に増えてしまう前の予防的な段階で治療を始めるのが最も効果的です。
    毛根が「完全に真っ白(欠失型)」になってしまう前段階でケアを検討していただくことで、より高い改善効果が期待できます。
    気になり始めたら早めに専門医へ相談することをお勧めします。

    若年層に増えてきている白髪

    最近では、20代や30代で白髪に悩む「若白髪」の方も非常に増えています。
    白髪の出現場所は、一カ所に集中している方、全体に散らばっている方など症状は様々ですが、皆さん総じて年齢に反して白髪が多いことに大きなストレスを感じていらっしゃいます。

    ただ、若年層の方は進行が早い傾向にある反面、治療に対する反応性も良く、治療で改善するケースが非常に多いのが特徴です。
    「まだ若いから染めるしかない」と諦めず、早めに治療を検討することをおすすめします。

    ▼白髪とストレスの関係について詳しく解説しています
     

    白髪改善に革命をもたらす再生医療

    現在のiPS細胞培養上清液による治療は、主に「休止型」の白髪に対してアプローチするもので、完全に尽きてしまった「欠失型」を今の治療で復活させるのは、残念ながら難しい現状にあります。
    しかし、再生医療の研究は日々進歩しており、髪の毛の幹(毛管)を生やす技術までは既に確立されているため、メラノサイトの再生もそう遠くない未来に実現するでしょう。
    今後はiPS細胞からメラノサイトそのものを作り出し、それを入れ替える、補填するような技術さえも現実味を帯び、「欠失型」の真っ白な白髪であっても黒く戻せる時代が間違いなくやってきます。

    まとめ

    今回は、戻る白髪と戻らない白髪の見分け方についてお話ししました。
    白髪の悩みは深く、特に10代、20代という若いうちから症状が出ると、精神的な負担も大きいものです。
    若い頃から白髪に悩み、染め続けなければならない辛さは、多くの患者様を診ている私だからこそ痛いほど分かります。

    しかし、「染める」ことは白髪の根本解決にはならず、あくまで隠すための対処療法にすぎません。
    根本から改善する道が少しずつ開かれていますので、一人で抱え込まず専門医にご相談ください。
    一人でも多くの方が「隠す」ストレスから解放され、自分自身の髪に自信を持てるよう、根本改善を目指す選択肢を一人でも多くの方に伝えていきたいと思います。

    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

    Dr.TOUHI
    YouTubeチャンネル

    わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
    頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。