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今回は、経験に基づく美容師の目線からとエビデンスに基づく医師の目線から「薄毛」に関してお話していきたいと思います。
頭皮が硬いと薄毛になる!?
頭皮が硬いと薄毛になりやすいというのは時々耳にしますが、美容師をやっていた時に頭皮が硬い方は本当に薄毛になりやすいなと感じました。そこで今回はアイコ先生と一緒に頭皮の硬さと薄毛の関係性についてお話していきたいと思います。
医師の目線から考えると、頭皮の血行が悪いと頭皮が硬くなるかということは現時点ではわかっていません。ただ、「頭皮の血行不良」と「薄毛」に関しては関係があるといえるかもしれません。しかしエビデンスはありません。
そもそも薄毛、AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンが毛根の細胞に作用することで発症します。頭皮の血行不良がAGA(男性型脱毛症)の発症や抜け毛を悪化させるかはわかっていませんが、「頭皮環境を整える」ことは「育毛効果」を期待できるといえるのではないかと思います。
生活習慣と薄毛の関係は?
生活習慣が薄毛に関係するのかについて説明します。
たくさんのお客様の頭皮を見てきた経験上、肥満体型の方や脂ものが好きな方は薄毛の方が多かったです。また頭皮の薄毛になりやすい人として目が悪い人も多かったと思います。
医師としても言えるのは、頭皮の血行不良に食事がかなり関係しているということです。また、ストレス、睡眠不足、タバコも関係します。これらは動脈硬化や血管を縮めてしまうことがあります。また、ホルモンバランスの乱れも薄毛の原因になります。
育毛に必要な食べ物や栄養素は?
育毛を目指すうえで偏りのない食生活は、とても重要です。ここでは具体的に必要な栄養素を医学的エビデンスに基づき紹介していきます。
育毛には、お肉やお魚に含まれるタンパク質やビタミン全般が必要です。
ビタミンの中でも「ビオチン」というビタミンB群の一種で髪の主成分「ケラチン」を作る働きをサポートする成分は重要です。
「ビオチン」が多く含まれている食材は、牡蠣、ナッツ類、小魚、高野豆腐、鶏レバー、卵黄などが挙げられます。また「亜鉛」も育毛に必要な成分でお肉やナッツ類に含まれています。なかなか日々の食生活に取り入れるのが難しいという方は、サプリメントで接種するのも一つの手段です。
日常的に飲酒する方は薄毛になる?
日常的に飲酒をすると薄毛や頭皮の血行に関係があるのかを、医師のアドバイスをもとに解説していきます。
適量であれば毎日飲酒しても問題ありませんが、飲みすぎると頭皮の血行不良やホルモンバランスの乱れにつながります。
また、アルコールを分解するときにアミノ酸が必要なのですが、本来は髪の毛の材料や主成分になるものです。アミノ酸が、髪の毛にはいかずにアルコールを分解するのに使われてしまい髪の毛の成長を妨げてしまうのです。
さらに、アルコールを分解する際に産生されるアセトアルデヒドがAGA(男性型脱毛症)の原因であるジヒドロテストステロンを増やすこともわかっています。
その為飲酒が薄毛に作用する可能性はあると言えます。
頭皮が硬い方は、頭皮マッサージを1回すれば改善される?
美容師の知見に基づいて解説すると頭皮マッサージ1回では、次回来店時にお客様の頭皮が硬い頭皮に戻っていることがほとんどでした。頭皮の硬さも体の柔軟性と同じように毎日継続的に行うことが重要です。頭皮も顔も筋肉なので継続的に続けることで、ぐにゅぐにゅ動くくらい柔らかくなってきます。
できれば月に1~2回はヘッドスパに行くことをおすすめいたしますが、お風呂あがりに1日3分でもいいので頭皮を動かすマッサージを取り入れることをおすすめします。
また、自分でできるセルフ頭皮マッサージ情報も公開していきますのでよろしくお願いいたします。
記事監修者
Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI YouTubeチャンネル
わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。