美容院に出来ること

今回は美容院と毛髪専門のクリニックの違いについてお話をしていきたいと思います。
美容院にはカット・カラー・白髪染め・トリートメント・パーマ・縮毛矯正などのメニューがあります。
皆さんは髪の毛をきれいに見せたり、おしゃれにしたり、お手入れ方法を教えてもらったり、髪の悩み相談などで美容院訪れるのではないでしょうか？

美容院は今ある髪の毛をアレンジしたり、トリートメントやカラーで一時的にきれいに見せたり、おしゃれにする施術がメインであったと感じでおります。

【美容院の施術例】
・カット→髪を切るだけ
・カラー・白髪染め→髪を染める
・トリートメント→今ある髪の補修のみ行う
・くせ毛などの悩み→カット技術やパーマでアレンジする、ストレートにする・縮毛矯正を行う

その場で見た目が変わるため、その時は良くても施術を重ねることで、さらに髪が傷んでしまいお悩みの根本解決とはなりません。
頭皮環境にお悩みの方へ美容院でお手伝い出来ることに限界があると感じました。

毛髪専門クリニックにしか出来ないこと

クリニックの場合は美容院のように今日行ってすぐに見た目や変化を実感できるものではありません。
しかし、クリニックには医師がおり医療行為が出来るため、お悩み解決のための内服薬の処方や注射による投与ができ、時間はかかりますがお悩みの根本的なところを改善していくことができます。

じっくり時間をかけることで確実に改善は見られます。
PRP療法・発毛メソセラピーと呼ばれる頭皮へ注射で直接有効成分を投与にする方法や薬の内服に関しては
体の中から変化させていくこともあり、継続して行えば効果を実感していますが、施術後すぐに劇的な変化を感じること難しいかもしれません。

頭皮環境が悪化する原因や習慣など時間をかけ根本的に解決することで、次に生えてくる髪の毛やその土台となる頭皮のターンオーバー（新陳代謝）により徐々に変化を感じられ、それにより見た目も変わってくると思います。

毛髪専門クリニックの経験から

当クリニックでの例となりますが、発毛メソセラピー関しては特に効果を実感していただいております。
早い方ですと施術後頭皮の状態がみるみるよくなり、およそ一週間で頭皮や毛髪への良い変化を実感される方もいらっしゃいますので、継続することで施術による効果をより実感していただけるのではないかなと思っています。

美容院での施術は、見た目がきれいになりますが、悩みの大元が解消されてはいません。
今が綺麗であればよい、見た目重視という考えも一理ありますが、頭皮に関しては根本的な解決をしない限り悩みは解決しないと考えられます。
お悩みを解決するために、美容院でのカラーやパーマなどの応急処置を重ねた結果、お悩みが悪化することも・・・

白髪染めや縮毛矯正などは特に薬剤が強いのですが、根元から薬剤を塗布する必要があります。
何度も施術することで薬剤に含まれる成分が頭皮に残留・蓄積されるため肌の老化を招き、頭皮細胞の一部機能が低下するなど頭皮や髪へダメージが出やすくなります。
美容院で施術してもすぐに髪は伸びますので根元が伸びると目立ち、
またすぐに施術をするという悪循環に陥りやすくお悩みの根本的な解決にはつながりません。
見た目よりも内側からきれいにしていきたい、髪質を根本的に変えていきたい、専門知識を持った医師のアドバイスを受けたい、このような部分がクリニックに求められているのではないかなと思っています。

いつまでも健康な髪でいるために

いつまでも健康な髪でいるために、美容室でのカラーやパーマ、白髪染めなどの施術頻度を減らし、スタイリング方法やブローの技術・日常のお手入れ方法を見直しを行うことで、今すぐに始められることは可能です。

白髪にお悩みの方も染め方を工夫することで、頭皮へのダメージも減らすことが可能です。
染め方については、過去のコラムにてご提案しています。

人それぞれ悩みも違います。今すぐ変わりたいという方も、時間をかけて根本的に土台から綺麗にしていきたいという方もいらっしゃると思います。
美容院で施術をしてもらうか、専門知識を持った医師に相談するか、
将来的に自分の髪をどのようにしていきたいかを考えることが未来のあなたの髪が変わります。

今回のまとめ

毛髪専門クリニックと美容院の違い
毛髪専門クリニック
・時間をかけて根本的なお悩みの解決する。
・内服薬や注射による治療、アドバイスの提供などが行われ、医療行為によって髪の毛や頭皮の健康を改善し、見た目の変化ももたらす。
美容院
・今ある髪の毛をきれいに見せ、おしゃれにアレンジしてくれる
・カットや白髪染め、縮毛矯正などの技術・施術を行う

美容院は一時的な改善に重点を置くのに対し、クリニックは内部からの改善に時間をかける点が異なります。
自分の髪を見て、どのように改善したいかを考えることが大切です。