生え際に後退がみられるAGAにお悩みの40代男性の治療症例をご紹介します。
今までも何例か症例をご紹介してきましたが、今回は内服薬なし・PRP療法という再生医療の注射のみの治療を行った症例です。
治療開始後、わずか4か月で劇的な効果が出ました。
この方の症例を通して、PRP療法の有効性を感じてください。

40代男性の病歴

 
患者様：44歳男性
お悩み：薄毛
病歴：4～5年前から生え際の後退が気になり始めた 。生え際が指1～本分後退している実感がある
備考：内服薬に抵抗があり薄毛治療に踏み切れずにいたが、注射で治療を継続したい

初診時 

診察
頭皮：炎症があり、乾燥や血行不良がみられます
毛量：毛穴2～3本出ているのが正常ですが、写真からは1本ずつしか見られず、細毛化が進み密度の低い状態です。

診察結果
 左右の食い込みがしっかりみられる典型的なM字の薄毛であること、これまでの病歴からAGAを発症していると診断しました。
AGAは進行性の病気なので、進行を食い止めるもしくは症状を改善させるための治療が必要になります。

内服薬に対する抵抗感

AGA治療で処方される内服薬には2種類あり、この2つの内服薬の併用が治療の基本であると言われています。

フィナステリド・デュタステリド：AGAの原因となる物質を抑制し進行を食い止める
ミノキシジル：発毛を促す

これらの血中濃度を一定に保つため、毎日（できれば同じ時間に）服用することで、お薬の効果を最大限に引き出し、AGAの原因となる男性ホルモンの働きを継続的に抑制し、発毛効果を維持することができます。

ただ、スポーツ選手のように、職業により特定の薬剤を制限されている方や、単純に毎日薬を飲むことが面倒だと感じている方、AGA治療はしたいけど内服薬の服用を避けたいと考える方は多く、この方も内服薬に抵抗があることからAGA治療を諦めていたようです。

内服薬を使用せず治療ができるのであればそちらで進めたいという強いご希望から、
内服薬なし・注射の治療をまずは1年間継続し治療するという方針になりました。
同じような思いをお持ちの方にこのような治療もあるということを知っていただければと思います。

具体的な治療方法

【治療内容】
・PRP療法：月1回
・メディカルヘッドスパ：月1回

PRP療法とは
自己血から抽出した血小板を濃縮し、成長因子を豊富に含む薬を頭皮に注入する治療法です。
成長因子には、組織修復や細胞再生を促す働きがあり、肌再生・毛根を若返らせて発毛促進・傷ついた頭皮を修復するなどの効果が期待できます。
自分の血液を使用する、副作用のリスクのない、あなただけのオーダーメイド治療です。
ヘッドスパを月1回併せて行うことで血行を改善し、治療効果をより高めます。

治療開始から約４か月後

 正面：地肌が透けて見えていた生え際が、afterでは密度が濃くなり、厚みが増しているのがわかります。
左右：後退していた生え際のラインが顔側に下がっており、より自然なラインに変化しているのがお分かりいただけると思います。

 マイクロスコープで診ても、変化は明らかです。
頭皮の状態も改善され、赤みが引いて青白く、透明感が増しています。
毛髪の太さに変化がみられ、1つの毛穴から2本生えている箇所も確認できます。
これから生えてきそうな毛穴もたくさん確認できましたので、これから半年～1年経つうちに、どんどん効果が出ることが期待できると思います。

PRP療法の劇的な効果

PRPは顔の美肌治療にも用いられることから、頭皮に使用しても効果があります。
AGA治療に加え、頭皮の状態が良くなっていくと、自然とそこから生えてくる髪も元気になると、相乗効果で薄毛対策にもなるというのがPRP療法良いところです。
PRP治療は、他のAGA治療法との併用も可能なこともおすすめしたいポイントです。

頭皮へのPRPを体験した方は、施術後すぐに髪にツヤを感じた、ハリ・コシが改善しボリュームが出たように感じるなど、皆その効果に驚きます。
頭皮へのPRPは薄毛に悩んでいる人だけでなく、髪質改善を目的とした方にも人気があり、髪の毛の質を向上させたい人にもPRP治療はおすすめです。

まとめ

今回は、内服薬を使用せず治療ができるのであれば治療したいという強いご希望から、内服薬なし・注射での治療を選択されました。
AGA治療を諦めていた方、同じような思いをお持ちの方に、このような治療もあるということを知っていただければと思います。