毛根から若返らせる!「メソセラピー」の真実
目次
今回はメソセラピーという治療法について具体的にどういうものなのか、注意点や副作用はあるのかについてお話しようと思います。
メソセラピーとは?
AGA(男性型脱毛症)や女性の薄毛のFAGA(女性男性型脱毛症)の治療というのは、内服薬と外用薬が基本の治療となりますが、最近メソセラピーという治療法も効果が高いことがわかり注目されています。
メソセラピーは皮膚に直接有効成分を投与していく治療法全体のことを指しています。
発毛メソセラピーは頭皮の表皮からだいたい2ミリ前後の深さにある毛根のバルジ領域という幹細胞が多く存在する場所を刺激しながら薬剤を投与していくのが効果的だと考えられています。
まだ新しい治療法であるため基準となる方法が定まっておらず、クリニックにより成分や施術方法が様々というのが現状になります。
メソセラピーの種類
針を使わない施術と針を使う施術の2種類あります。
■針を使わない施術
・レーザー
・炭酸ガス
・エレクトロポレーション
薬剤の浸透力だけで比べると、針を使った施術よりは少し効果が劣ると考えられています。
■針を使う施術
・医師が直接注射器で1か所ずつ注入していく施術
・針付きの機械を使う施術
針を刺し皮下に薬剤を注入していくので、針を使わない施術と比べ浸透効率は高いです。
まず医師が直接手で注射していく施術ですが、手作業となりどうしても深さにムラが出ます。
しかし、薬剤も確実に入っていることを目視しながらの施術ですので、少し手間に感じますがより効果の期待できる施術です。
先ほど2ミリ前後の深さにある毛根のバルジ領域に刺激を与えるのが効果的とお伝えしましたが、少なくとも2mmより浅く打つということにはなりにくく、深くなったとしても表皮から2mmの深さは必ず針が通り刺激になるためその点も問題ないと思います。
針付きの機械を使う施術にも種類があり、メソガン、ダーマローラー、水光注射と呼ばれるものがあります。
一度に多くの場所へ注射が可能で施術が速く、均一に注入、深さも均等に施術できるというメリットがあります。
手で打っていくよりも一般的には痛みが少ないと言われており、せっかく施術するのであれば、針を使った方法で治療していくのがおすすめです。
痛みに関しては機械での施術より医師による施術の方が痛いと言われています。
しかし痛すぎて続けられない、絶叫するほどの痛みを感じるという方は、当クリニックでの施術に限り今のところお見受けしません。
中には居眠りをするほどリラックスされた方もいらっしゃいます。
メソセラピーに含まれる有効成分
注射の内容は、一般的には成長因子(グロースファクター)を含んだ製剤を使用しているクリニックが多くあります。
成長因子は毛根の細胞を活性化させて発毛を促すものです。
他には内服薬としても用いられているミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドを注射の薬としても使っているクリニックもあります。
当クリニックでは発毛効果があるミノキシジルもメソセラピーに採用すると効果が高くなるのではないかと感じています。
最近は再生医療を取り入れた幹細胞培養上清液、エクソソーム、PRPなどを扱うクリニックも出始めています。
美容皮膚科領域でも効果がすでに認められている治療法ですので発毛効果だけでなく、毛根を若返らせる効果により頭皮環境を改善、髪質改善などの効果も期待できるおすすめの治療法です。
クリニックのホームページなどを見ても注射の内容、メソセラピーに含まれる有効成分が詳しく記載されてない場合、少し不安に感じることがあると思います。
カウンセリングなどで実際にクリニックへ行き、メソセラピーの施術内容や扱う成分について聞いてみると良いでしょう。
まとめ
① 皮膚に有効成分を直接投与していく治療方法
② 投与方法や注射の成分・価格などはクリニックによって様々
③ 発毛効果・髪質改善効果の高い治療法
記事監修者
Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI YouTubeチャンネル
わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。