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【再生医療】PRP療法とACRS療法の違い【美容】【AGA】

【再生医療】PRP療法とACRS療法の違い【美容】【AGA】

目次

    最先端の発毛治療において、再生医療技術の進化が目覚ましい進歩を遂げています。
    特に注目されているのが、自己血液を利用したPRP療法と、そのさらに進化形であるACRS療法です。
    今回は、両治療法の違いと効果について詳しく解説します。

    最先端の再生医療ACRS療法

    ACRS療法は、PRP療法から派生した治療法で、どちらも自己血を使用する治療法ではありますが、もっと効果を高めることができる治療として注目を集めています。

    PRP療法の概要と効果

    ACRS療法についてお伝えする前に、先ずはPRP療法についてご説明します。
    PRP療法は「Platelet Rich Plasma(プレートレットリッチプラズマ(多血小板血漿) )」の略称で、治療をする患者様ご自身の血液を使う再生医療技術です。

    ■治療プロセス
    1.    患者様から血液を採取
    2.    遠心分離器にかけて層状に分離
    3.    血小板成分が集中した層を抽出
    4.    抽出した成分を頭皮に注入

    ■作用メカニズム
    血小板には創傷治癒能力があり、傷口の修復を促進します。この自然治癒力を活用し、血小板から分泌されるサイトカインや成長因子が毛根細胞を活性化させ、発毛を促進します。

    ■適用範囲
    頭皮の治療だけでなく、肌の若返り、関節治療、不妊治療、歯科治療など幅広い分野で活用されています。

    自分の血液を遠心分離にかけ血小板の成分だけが集まった層を取り出し、これを頭皮に注射する治療法です。
    創傷治癒能力と呼ばれる血小板が皮膚や傷口を再生させる作用を利用しているため、安全性の高いことも特長です。

    関節治療や不妊治療、歯の治療などの分野で活用されていたものが、効果が高いことから近年は美容や発毛分野に応用されています。

    ▼PRP療法についてもっとお知りになりたい方はこちら
     

    ACRS療法の解説

    ACRS療法は「Autologous Cytokine Rich Serum(オートロゴスサイトカインリッチセラム)」の略称で、自己サイトカイン濃縮血清とも呼ばれるPRP療法をさらに進化させた最新技術です。

    ■治療プロセス
    1.患者様から血液を採取(PRP療法と同様)
    2.血小板からサイトカインが自然に分泌される条件下で一定時間置く
    3.特殊な条件で遠心分離を行い、サイトカインと成長因子が濃縮された層を抽出
    4.抽出した高濃度成分を頭皮に注入

    ■作用メカニズム
    創傷治癒能力を活用した治療法であるといった点は同じですが、血小板から分泌されるサイトカインや成長因子のみを凝縮するため、効果や持続期間が長い点がPRP療法との大きな違いです。

    ■適用範囲
    PRP療法と同様に、頭皮の治療だけでなく、肌の若返り、関節治療、不妊治療、歯科治療など幅広い分野で活用されています。

    ACRSの加工方法

    両治療法の違いは、PRP療法の場合は血液採取後、すぐに血小板だけを抽出・加工し、頭皮に注射することで、分泌された成長因子やサイトカイン毛髪の再生を促すのに対し、ACRS療法の良い点は、取り出した血小板を適切な条件下に一定期間置くことで、血小板から分泌される成長因子やサイトカインを自然に増やしつつ、より質の高い濃縮された有効成分を抽出し注射できる点です。
    この加工プロセスの違いが効果の差・持続性をもたらします。

    効果の持続期間の比較

    ■PRP療法の効果持続期間
    推奨治療プロトコール:半年〜1年間、毎月治療を継続
    効果の持続期間:良好な状態に達した後、約半年〜1年間持続

    ■ACRS療法の効果持続期間
    推奨治療プロトコール:比較的新しい治療法のため、確立されたプロトコールはまだなく、発展段階
    効果の持続期間:1年以上と言われており、複数回施術を繰り返すことで、持続期間がさらに延長される可能性あり

    ACRS療法は適切な間隔で治療を継続することで、長期間にわたって効果を維持できると言われています。
    繰り返し施術することで持続期間が伸びることから、「半永久的な美」をもたらす可能性を秘めているのです。

    ACRS療法は新しい治療法なので、治療プロセスもまだ確立されたものはなく、導入されているクリニックもまだ少ない状態ですが、その優れた効果から今後普及していくことが予想されます。
    とても魅力的な治療法ですが、やはりこの治療方法を導入するには、患者様の血液を丁寧に加工の技術や専用の設備が必要になりますので、導入には相応の準備や環境が必要です。

    まとめ

    再生医療を活用した発毛治療は、従来の薬物療法に比べて自然な発毛促進が期待できる革新的な選択肢です。
    その効果と安全性も向上し続けており、今後も技術の進歩でより効果的かつ持続性の高い発毛治療が一般化していくことが期待されます。

    PRP療法はすでに多くのクリニックで実績のある治療法であり、ACRS療法は、まだ導入しているクリニックが少ないものの、さらに高い効果と持続性を追求した次世代の治療法と位置づけられます。

    薄毛でお悩みの方は、自分に最適な治療法を選ぶために、専門医への相談をおすすめします。

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    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

    Dr.TOUHI
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    頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。