【新型コロナ】ワクチン接種後に大量の抜け毛!?噂の真相を徹底解説
目次
今回はコロナワクチン接種後の脱毛症について解説していきます。
コロナ感染後の脱毛症・抜け毛に関しては高い頻度起こるのですが、ワクチン接種後の抜け毛についても質問や相談が受けることがありましたので解説させていただきます。
コロナ感染後の抜け毛とコロナワクチン接種後の抜け毛
■コロナ感染後の抜け毛
コロナ感染後の抜けに関しては、急性休止期脱毛という病態で別の記事でも解説しておりますが、
コロナ感染後に急激に抜け毛が増えてしまう症状で、基本的には治療しなくても半年以内には改善する一時的な症状です。
▼コロナの感染後の抜け毛とAGAの違いについてこちらの記事で詳しく解説しています
■コロナワクチン接種後の抜け毛
コロナワクチン接種後に報告されている脱毛症に関しては、急性休止期脱毛とは異なり、円形脱毛症の報告がほとんどです。
コロナのワクチンについては、モデルナ・ファイザー・アストラゼネカなど、様々なメーカーから出ていますが、円形脱毛症になったという報告は、メーカーに関わらず報告されています。
コロナワクチン接種後の円形脱毛症に関する大規模研究
ワクチン接種後の円形脱毛症に関して、大規模研究が行われました。
この研究では、コロナワクチンを接種することでの円形脱毛症の発症頻度は非常に低いと結論づけられました。
コロナワクチンの接種が円形脱毛症の危険因子であるとは判断されなかったのです。
そのため、ワクチン接種後に円形脱毛症の症状が出ても、ワクチン接種を中止する必要はないと言われております。
ご紹介した大規模研究や小規模の症例報告や観察研究など、ワクチン接種後の円形脱毛症の症状については、
元々円形脱毛症の症状がある方が、ワクチン接種後に脱毛症状が悪化したという症例報告となっております。
円形脱毛症の症状がなかった方に関しては、ワクチン接種後に円形脱毛症の抜け毛の症状が発症することはありません。
そのため、コロナワクチンの接種が円形脱毛症の危険因子であるとは判断されなかったと考えられます。
元々円形脱毛症の方もコロナワクチン接種後に、円形脱毛症の症状が悪化してしまう頻度は非常に低いと言われていますが心配ではありますよね。
コロナワクチンと円形脱毛症の関連性
論文を1つご紹介させていただきます。
この論文は3症例を写真付きで紹介しています。
コロナワクチンの接種前が「A」・接種後が「B」の写真となっておりまして、インパクトが強いと思います。
ワクチン接種前も比較的円形脱毛症の症状が強い方ではありますが、さらに悪化してしまったということで、ご本人としては気になるところかと思います。
円形脱毛症が悪化する症状が出てくるタイミングについても、バラつきがありコロナワクチンを接種してから2週間程で症状がでてきたという報告もあれば、3ヶ月程経過してから症状が悪化したという報告もあります。
症状が出てくるタイミングにバラつきがある点からも、コロナワクチンの接種と円形脱毛症の症状の悪化に関係があるのか現時点ではわからないと言われております。
円形脱毛症は、自分で自分の毛根の細胞を攻撃してしまい、炎症を起こして抜け毛を誘発してしまう自己免疫性疾患といわれる病気です。
ワクチンと関連があるとすると、ワクチン接種によって炎症性サイトカイが誘発され、免疫反応が惹起し、円形脱毛症の病態がさらに活性化されてしまい症状が悪化するというような可能性があるとは考えられます。
昔からストレスで、円形脱毛症になるといいますが、インフルエンザのワクチンやヘルペスのワクチンでも円形脱毛症の症例が報告されております。
ワクチン接種後の円形脱毛症については、コロナワクチンに限った話ではないとのことです。
▼コロナ感染後の抜け毛について、体験談を詳しくお話した動画もございます。
まとめ
元々円形脱毛症の方が、コロナワクチンを接種後に円形脱毛症の症状が悪化する症例はありますが、ワクチンとの因果関係ははっきりしていません。
記事監修者
Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI YouTubeチャンネル
わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。