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【症例紹介】78歳男性 年齢であきらめない薄毛治療の可能性【AGA】

【症例紹介】78歳男性 年齢であきらめない薄毛治療の可能性【AGA】

目次

    「年齢的にもう無理だろう」「今さら髪を増やすのは難しい」と諦めてしまう方も多くいらっしゃいますが、毛根が生きてさえいれば、AGA治療の効果は十分に見込めます。

    今回は、78歳男性患者様の薄毛治療症例をご紹介いたします。
    クリニックの症例でも、治療を継続し明らかな改善が得られた事例がたくさんありますので、同じようなお悩みを抱える方への参考となりましたら幸いです。

    78歳AGA男性の症状


    患者背景
    •    年齢:78歳
    •    性別:男性
    •    職業:現役でお仕事をされている
    •    既往歴:特記事項なし(内服薬による治療に支障なし)
    •    お悩み:頭頂部の薄毛

    患者様ご自身では、あまり薄毛の進行に気づいておらず、5年ほど前に合わせ鏡で後頭部を見た際に、初めて地肌の露出を認識されたとのことです。
    その後、皮膚科にてミノキシジル含有の外用薬を処方され、約1年半の間、毎日塗布を継続されていましたが、発毛効果の実感は乏しかったといいます。

    来院のきっかけ

    来院の直接のきっかけは、奥様が当クリニックで治療を継続していたことです。
    ご夫婦ともにまだ現役でお仕事をされているためお若い印象ですが、奥様も薄毛および髪質の変化に対して悩まれており、当クリニックに1年以上通院されていました。
    その治療経過において、髪のボリューム・質感が明らかに改善したことに患者様ご自身が気づかれ、「自分も治療を始めたい」と来院を決意されました。

    初診時の頭皮・毛髪の状態


    •    生え際および頭頂部における典型的なAGA(男性型脱毛症)の所見


    •    頭皮の赤みが強く、炎症傾向が見られる
    •    白髪が多く見られるが、1本1本が細く弱々しい
    •    一つの毛穴からの発毛本数が少なく、全体的な密度も低下
    以上の所見から、進行性のAGAであると診断し、適切な治療を提案いたしました。

    治療方針と内容

     
    ① 内服療法
    •    フィナステリド(抜け毛抑制)
    •    ミノキシジル(発毛促進)
    皮膚科では外用のみの治療でしたが、より全身的な効果を期待できる内服薬の併用をご提案。副作用のリスクを踏まえ、慎重に経過観察を行いながら処方を開始しました。

    ▼AGA治療に内服薬は何故必須なのか解説しています
     

    ② 頭皮環境の改善(注入治療)
    •    エクソソーム注射(頭皮用)/月1回ペース
    頭皮の赤みや炎症の所見があったため、再生医療由来成分であるエクソソームを用いた注射治療を選択。
    エクソソームは、抗炎症作用、毛包幹細胞の活性化、皮膚環境の再構築が期待できる治療法であり、発毛効果のサポートにも寄与します

    ▼エクソソームについて詳しく解説しています
     

    ③ 医療頭皮ケア(スカルプメンテナンス)
    •    メディカルヘッドスパ/月1回
    毛穴の詰まりや頭皮の皮脂バランスを整えるために、治療の補助として頭皮ケアも並行して複合的な治療を行いました。

    ▼メディカルヘッドスパの様子を大公開
     

    治療経過と結果(開始から約6ヶ月)

    治療開始から5回のエクソソーム注射と内服薬の併用により、生え際の毛髪に以下の改善が見られました。
    半年間で明らかな変化が視認できる状態となり、継続的な改善が期待されるフェーズに移行しています。


    ◆ 生え際(前頭部)
     •    地肌の透け感が徐々に減少

     
    ◆ 生え際(頭皮)
    •    赤みの軽減と頭皮色の改善(健康な青白い頭皮の色へ)
    •    毛髪の太さ、ハリ・コシの向上


    ◆ 頭頂部(つむじ周辺)

    •    毛髪密度の向上
    •    毛髪1本1本の立ち上がりが良好

    つむじ周辺は、毛包の再生が最も遅れる部位のひとつですが、治療前と比べ周囲から密度が増し、中心部へと変化が進行中であることが写真でも確認できました。


    ◆後ろ姿(後頭部)
     •    髪型を短くしても地肌が目立たない程度に回復

    患者様の主観的評価

    当初はご自身での変化にあまり気づかれていませんでしたが、治療前後の写真をご覧いただくと、「本当に違う」と納得されたご様子でした。
    毎日おこっている変化はとても小さく、鏡を見る機会の多い生活の中では、日々の変化に気づきにくいものですが、ひと月~半年単位での写真による視覚的なフィードバックは、変化がわかりやすく、患者様の治療意欲向上に繋がったようです。

    現在も治療は継続中であり、今後さらに良好な経過が見込まれます。

    まとめ

    この症例は、「年齢によって治療効果が出ない」という先入観を覆すものでした。
    78歳という高年齢であっても、毛穴があり毛根が生きてさえいれば、適切なアプローチを行うことで発毛は可能です。

    特に、以下のような方にとっては、今回の症例が良い参考になると考えられます。
    •    年齢的に治療を諦めていた方
    •    外用薬では効果が得られなかった方
    •    頭皮環境の変化が気になる、炎症や赤みに悩んでいる方
    •    同じ悩みをもつ家族と一緒に治療を始めたいと考えている方

    頭皮や毛髪の悩みは、年齢や性別を問わず、「今からでも改善できる」可能性を秘めていることを是非知って頂き、諦めずにご相談に来ていただければと思います。

    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

    Dr.TOUHI
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    頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。