【毛髪専門医監修】iPS頭皮治療の前後でやってはいけないこと|シャンプー・サウナ・カラーはいつから?
目次
iPS細胞由来の培養上清液を用いた頭皮治療は、毛根や頭皮環境に直接アプローチできる非常に有効な方法ですが、治療の効果を最大限に引き出すためには、「施術前後の過ごし方」 がとても重要になります。
「最先端の治療を受けるなら、きちんと効果を出したい」
そう思うのはとても自然なことで、実際に来院される方の多くが同じお気持ち思いをもっています。
「施術の前後に何か気をつけることはある?」
「治療を受けた日も、普段通りの生活でいいの?」
「シャンプーや、美容院でのカラーはいつから通常通りにできる?」
といった不安や疑問もよく伺います。
「知らずにやってしまって効果を下げてしまった・・・」
そうならないために、「これだけ押さえておけば大丈夫」というポイントをご紹介致します。
iPS細胞治療前の注意事項
iPS細胞培養上清液を頭皮に直接注入する最新の毛髪再生医療は、当院でも非常に多くの患者様にご好評いただいている人気の治療です。
しかし、頭皮に直接アプローチをかける施術だからこそ、施術前後の過ごし方一つで、治療効果が変わってしまいます。
■ スタイリング剤を使用した状態でのご来院はできるだけ控える
治療前の生活に大きな制限はありませんので、普段通りの過ごし方で問題ございません。
ただし、「ワックスやスプレーなどのヘアスタイリング剤を髪にしっかりとつけた状態でのご来院」は、できれば避けていただきたいです。
頭皮や髪に整髪料などがついた状態は、頭皮などに汚れ残りやすく、そのまま注射を行うと、針を刺す際の衛生面での懸念が生じるだけでなく、お薬のスムーズな浸透を妨げて治療効果が十分に発揮できなくなる(効果が減弱する)可能性が考えられます。
過度に神経質になる必要はありませんが、施術当日はなるべく頭皮や髪に基礎化粧品以外の何もつけていない状態が理想的です。
「仕事があってどうしてもセットしてしまう…」という方も当院では、注射治療を受ける前に「メディカルヘッドスパ」をセットで受けていただき、プロの手で毛穴の奥の汚れをしっかり落とし、頭皮を揉みほぐしてから施術に入りますのでそれほど神経質にならなくても大丈夫です。
しかし、「注射のみ」のプランでご来院される方につきましては、なるべくスタイリング剤の塗布は避けてお越しいただくことをおすすめいたします。
iPS細胞治療後の注意事項
■ 施術当日はシャンプーNG(お湯洗いはOK)
• シャンプーの使用
• 頭皮をこする行為
翌日の朝以降になれば、通常通りシャンプーを使って優しく洗っていただいて全く問題ありません。
もし、「夏場などでどうしても当日の夜に頭を洗いたい、スッキリさせたい」という場合は、シャンプーの泡を使わずに、お湯だけで優しく洗い流す「湯シャン」程度に留めていただくようお願いいたします。
■ 頭皮マッサージ、育毛剤・薬などを頭皮に直接塗布することはお休み
•育毛剤
•外用薬
•頭皮マッサージ
意外と見落としがちですが、これらも当日だけはお休みしてください。
■血行が急激に良くなる行為の禁止(お風呂・サウナ・飲酒・激しい運動)
注射当日は、急激に血行を促進するような以下の行為をすべて避けていただいております。
•湯船に浸かってのお風呂(当日はシャワーのみにしてください)
•サウナ、岩盤浴
• お酒(アルコール)の大量摂取
•息が上がるような激しい運動
施術後は頭皮に細かな傷があるため、飲酒・サウナ・激しい運動などで血行が良くなると、傷口から再出血することがあります。
実際に、施術当日に大量に飲酒したことで頭皮から出血したケースもありました。
また、施術後の頭皮は想像以上に負担がかかっているため、無理をすると頭痛や体のだるさが出る原因になることもあります。
制限は基本的に当日だけなので、その日はゆっくり休み、翌日からは通常通り生活していただいて問題ありません。
■カラーやパーマは「施術後1週間」あける
白髪染めやおしゃれ染め、パーマなどを定期的にされている方も多いと思いますが、注射の施術を受けた後は、最低でも約1週間は期間をあけていただくようお願いしております。
施術後は目に見えない小さな傷が頭皮に残っています。
傷が治る前にカラー剤やパーマ液など刺激の強い薬剤を使用すると、強い痛みを感じたり、薬剤が傷口から入り込み頭皮トラブルを起こす可能性があります。そのため、カラー・パーマ・縮毛矯正は施術後1週間は控えてください。
一方で、施術前には制限はありません。
美容院でカラーやパーマをした当日に、そのまま当院で施術を受けていただいても問題ありません。
自己判断による「薬の中断」は避ける
iPS細胞の最先端治療を受け始めると、「この治療をやっているから自分はもう大丈夫!無敵になった」という気持ちになってしまい、これまで毎日続けていたAGAの内服薬や塗り薬をご自身の判断で突然やめてしまう方がいらっしゃいます。
しかし、これは非常に危険な行為です。
過去のコラムでもお話しした通り、お薬と再生医療はアプローチの役割が全く異なります。
自己判断でお薬をストップしてしまうと、せっかく再生医療で頭皮を若返らせている一方で、薬で抑えていた抜け毛が再発し、AGAの悪性ホルモンによる攻撃を抑えられずが一気に薄毛が進行してしまうリスクがあります。
治療にはそれぞれ役割があり、自己判断で中断するのはおすすめできません。
組み合わせることで最大の効果を発揮します。
もしお薬の減薬や中止を考える場合は、必ず事前に私たち専門医にご相談いただき、段階的
に判断していきましょう。
まとめ
iPS細胞頭皮治療は、非常に可能性のある治療です。
だからこそちょっとした意識や、ほんの少しの過ごし方の違いが結果に大きく影響することもあります。
とはいえ、気を遣っていただくのは「施術当日の1日だけ(カラーやパーマのみ施術後1週間)」という、非常にシンプルなものです。
ルールをしっかり守っていただくことで、頭皮トラブルや当日の頭痛などを防ぎ、治療の効果を最大限に引き出すことができます。
実際に診療をしていると、同じお悩みでも背景や原因は本当にさまざまです。
最先端の医療だからこそ、正しい知識を持って、安全に、そして安心して治療を続けていきましょう。
記事監修者

Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI
YouTubeチャンネル
わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。






