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「市販の育毛剤を買ってしばらく試してみたけれど、思ったより効果を感じられなかった」
そんなふうに感じた経験はありませんか?
当院の実際の診療でも、「髪のボリュームや細さが気になり始め、まずは市販の育毛剤を使ってみました」という方は多くいらっしゃいます。
そして、「しばらく続けたけれど、あまり変化がなくて…」と不安や焦りを抱えながらご相談に来られる方も少なくありません。
髪の悩みが気になり始めたとき、「まず自分でできることから始めてみよう」とドラッグストアなどで手軽に手に取れる育毛剤から試してみるのは、決して間違った選択ではありません。
ただその一方で、「思っていたような効果が出なかった」と感じてしまう最大の理由は、知らず知らずのうちに「ご自身の叶えたい目的に合わない商品を選んでしまう」ことにあります。
「髪を生やしたい・増やしたい」と思っているのに、「今ある髪を育てるためのもの」を選んでしまっている方がとても多くいらっしゃるのです。
今回は、そうしたお悩みをお持ちの方にぜひ知っていただきたい「市販の育毛剤を使っても毛が生えない根本的な理由」と「育毛剤と発毛剤の明確な違い」について、専門医の視点から分かりやすく解説いたします。
市販の育毛剤が売れる背景
結論からお伝えすると、一般的に市販されている「育毛剤」には、新しく髪を生やす(発毛させる)効果はありません。
それにもかかわらず、当院へご相談に来られる患者様を見ていると、髪の悩みが気になり始めた際の手始めとして市販の育毛剤を選ばれる方が非常に多くいらっしゃいます。
なぜこれほどまでに市販の育毛剤が選ばれやすいのかというと、理由はとてもシンプル「手に取りやすさ・手軽さ」にあります。
•ドラッグストアやネット通販で簡単に購入できる
•クリニックを受診して処方してもらう手間がかからない
•価格帯的にも比較的スタートしやすい
わざわざクリニックを受診しなくても、ドラッグストア等で気軽に買えて価格的にも試しやすいため、「少し髪が細くなってきたかな」「ボリュームが減ったかな」と気になり始めた段階で、ご自身で商品を選んで手軽に始められるアイテムとしては、非常に取り入れやすい存在だからです。
育毛剤を使うこと自体は決して悪いことではありません。
インターネットがなかった時代は情報も少なく、「髪の悩み=育毛剤」として多く売れていた背景がありました。
現代であっても、いまだに「育毛剤=髪が増えるもの」というイメージを持ったまま使われているケースは少なくありません。
しかし、「髪を新たに生やしたい・増やしたい」という目的で使っている場合、期待するような効果が得られないまま大切な時間が過ぎてしまうという難点があります。
育毛剤と発毛剤の明確な違い
ここでとても大切になるのが、「育毛剤」と「発毛剤」の明確な違いです。
ここを正しく理解していないことが、後々の「思っていたのと違う」という落とし穴につながりやすい一番のポイントになります。
この2つは似ているようで、役割が全く異なります。
■育毛剤(医薬部外品や化粧品)
・役割・効果: 今生えている髪の毛を育む・育てるためのものです。頭皮環境を整え、今ある髪を太く元気に維持するサポートをします。
・特徴: 医薬品としての発毛成分は含まれていないため、新しく髪を増やす(生やす)効果はありません。
■発毛剤(医薬品の塗り薬など)
・役割・効果: 新しい髪を生やす(発毛促進)ためのものです。休止期に入っている毛包を活性化させ、新しい髪を生み出して増やしていきます。
・特徴: 医学的に発毛効果が認められている「ミノキシジル」などの有効な医薬品成分がしっかりと配合されています。
このように、それぞれの目的に応じて選ぶべきアイテムは全く異なります。
「新しく髪を増やしたい」 という目的であれば、医薬品成分の入った 発毛剤 が必要です。
「今の髪を元気に維持したい」 という目的であれば、育毛剤 が適しています。
「髪を増やしたいのに、医薬品成分を含まない育毛剤を使い続けていた」というケースは、実は診療をしていても非常に多く見受けられます。
この目的のズレがあるままケアを続けてしまうと、「長く使っているのに思ったような効果が出ない」と感じやすくなってしまうのです。
発毛に推奨される成分
発毛治療において、新しく髪を増やす目的で広く使われているのが、日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも最高ランクで推奨されている「ミノキシジル」という発毛成分です。
外用薬(塗り薬)として使用されることが多く、比較的手軽に取り入れやすい治療ではありますが、塗り薬のミノキシジルは発毛治療全体の中では比較的マイルドな(作用が穏やかな)アプローチとなります。
そのため、これ単独での使用では少し物足りなさを感じるケースもあります。
実際の診療でも、よりしっかりと効果を実感していただくために、内服薬(飲み薬)や頭皮への直接的な注入治療(注射など)と組み合わせて使用するケースが多く見られます。
また、これはあくま臨床経験上の実感ですが、同じミノキシジルの外用薬であっても、性別や使用パターンによって効果の現れ方や位置づけには少し特徴があります。
■女性に対する効果の傾向
女性の薄毛(FAGA等)に対しては、ミノキシジルの外用薬単独であっても非常に効果が出やすく、しっかりと効果を実感される方が多い印象を持っています。(※効果の出方には個人差があります)
■男性に対する効果の傾向とおすすめの使い方
一方で男性の場合、ミノキシジルの外用薬単独のみの治療だと、少し効果が弱く物足りなさを感じる場合があります。 ただし、すでに内服薬(飲み薬)で治療を行っている男性の方が、「もう少し効果を高めたい」「さらにボリュームを出したい」というタイミングでミノキシジル外用薬をプラスしてあげると、効果がぐんと高まるケースが多いです。
男性に対しては、他の治療法と併用することで相乗効果を発揮し、全体の効果を引き上げる存在として考えていただくと分かりやすいかと思います。
なお、塗り薬よりもさらに高い発毛効果を求められる場合は、内服薬や、当院で行っているような「頭皮への直接的な注射治療」の方が、効果の高さという点ではより優れています。
外用薬の副作用と対策
ここで一つ注意していただきたいのが、「ミノキシジルなどの発毛外用薬は、あくまで『お薬』であり、日頃のスキンケアや保湿剤とは異なる」という点です。
しっかりと髪を生やす効果が期待できる一方で、お薬である以上、頭皮に使用した際に以下のようなトラブル(副作用)が生じることがあります。
■トラブルの例
・頭皮のかぶれや赤み
・かゆみや乾燥
こうした頭皮トラブルを防ぎ、発毛効果を最大限に引き出すためには、お薬による治療と同時に「頭皮のスキンケア(保湿)」を併用することがとても重要になります。
そのためDr.TOUHI CLINICでは、ミノキシジル外用薬を処方する患者様に対して、頭皮用の美容液を併用していただくようご案内しています。
頭皮環境を整えながら治療を行うことで、お肌トラブルを防ぎながら無理なく治療を継続でき、結果として発毛効果にもつながりやすくなります。
まとめ
今回は、「市販の育毛剤では髪が増えない理由」と「発毛剤との違い」について解説いたしました。
・育毛剤は「今ある髪を元気に育てるもの」
・発毛剤は「新しく髪を生やす(増やす)もの」
・確実に髪を増やしたい・スピードを求める場合は発毛治療を視野に入れる
「髪を増やしたい」という目的であれば、なんとなく「手軽だから」と育毛剤を使い続けるのではなく、迷わず「発毛剤」を選ぶという視点を持っていただくと良いかと思います。
目的に合わないアイテムを使い続けていてもなかなか変化が見られず、大切な時間や費用を費やしてしまうことになりかねません。
「今生えている髪を健やかに保ちたいのか」 「新しく髪を生やしてボリュームを増やしたいのか」
ご自身の目的に合わせて、適切なアプローチに切り替えることで結果は大きく変わってきますので、どうせ塗る(ケアする)のであれば、ご自身の目的に合った正しく効果のあるアイテムや治療法を選ぶことが改善への第一歩です。
髪のお悩みや頭皮の状態はとても個人差が大きく、「これが唯一の正解」と一つに決められるものではありません。
ご自身の状態に合った最適な方法を知り、正しくケアをしていくことが結果への一番の近道です。
ご自身の髪の状態に何が必要なのか迷われた際は、一人で悩まず無料頭皮診断へお越しください。
記事監修者

Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI
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わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。






