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「定期的に美容院でカラーやパーマ、縮毛矯正をしているのですが、薄毛や白髪の治療を受けられますか?」
「おしゃれと治療を両立させる方法はある?」
これは、実際の診療の中で患者様から本当によくいただくご質問のひとつで、むしろ、ご来院される方の多くが一度は気にされているポイントかもしれません。
こうしたお悩みは、オシャレやお仕事などで日常的にヘアスタイルを整えている方にとっては切実な問題だと思います。
今回は、美容院での施術(カラー・縮毛矯正など)と当クリニックでの治療をどのように組み合わせていくべきか、やってはいけない時期(適切なスケジュール)や頭皮への負担を最小限に抑える工夫について、専門医の視点から分かりやすく解説いたします。
カラーや縮毛矯正をしてもいいのか
まず結論からお話しすると、医師としての理想を言えば「カラーやパーマ、縮毛矯正などの薬剤を頭皮に塗布する施術はすべて、少なからず頭皮に負担がかかるため、できればやらない方が良い」というのが本音です。
頭皮に負担をかける施術を行うことで、「治療で良くなってもまた負荷がかかると後退する」という状態を繰り返すことになるので、カラーや縮毛矯正を一切せずに治療を受けている患者様と比較すると、どうしても改善のスピードが緩やかになってしまう傾向があるということは、あらかじめ知っておいていただきたい大切なポイントです。
髪と頭皮のアプローチの違い
ここで重要なのが、そもそも「美容院での施術」と「クリニックでの治療」では、お悩み改善にアプローチする対象と目的が全く異なるという点です。
■美容院での施術(髪へのアプローチ)
対象:今すでに生えている髪の毛
目的: 髪をきれいに見せる、色を変える、癖を伸ばす
■Dr.TOUHI CLINICでの治療(頭皮へのアプローチ)
対象:これから新しく生えてくる土台(頭皮・毛根)
目的:頭皮環境を整え、健康な髪を生み出し、良い髪へ入れ替える
つまり、「今ある髪を整える」のか「これから生えてくる髪を良くする」のかという違いがあります。
そのため、頭皮治療で状態を良くしても、同時に頭皮へ負担のかかる施術を繰り返してしまうと、先述のとおり、何も施術をしていない方と比べると、改善のスピードはどうしても緩やかになってしまうのです。
もちろん緩やかであったとしても改善はしていきますので、実際に治療と美容施術を併用されている方も多くいらっしゃいますし、「仕事上どうしても見た目を整えたい」「白髪やくせ毛が気になるので今すぐ髪をきれいに見せたい」というお気持ちも非常によく理解できます。
大切なのは、「やる・やらない」ではなく、「今生えている髪のケア」と「これから生やしていく土台の育成」は別物であること、その影響を正しく理解した上で併用していくことが重要です。
適切なスケジュール
「今すぐカラーや縮毛矯正をやめるのは難しい」という患者様も多くいらっしゃいますし、治療とおしゃれを併用しながら通われている方もたくさんいらっしゃいます。
では、実際に併用する場合はどうすればいいのでしょうか。
その場合に守っていただきたいのが、スケジュールの取り方です。
■頭皮への注射治療後は「1週間」カラー・パーマ・縮毛矯正の施術は控える
当院でiPS細胞培養上清液などの頭皮注射を受けられた場合、施術後1週間はカラー、パーマ、縮毛矯正を控えてくださいとお伝えしています。
これは、
•施術による頭皮のダメージを回復させるため
•刺激を避けるため
注射によって頭皮に微細な針穴が開いている状態のため、傷口がしっかり塞がるまでは強い薬剤が染みたり、頭皮奥へ侵入して肌トラブルを起こす危険がありますので、必ず施術後1週間以上の期間を空けることを強くおすすめします。
■治療前のカラーと「色落ち」の注意点
患者様の中には「注射の当日や前日に美容院でカラーをしてから来院する」という方もいらっしゃいます。
注射前のカラーそれ自体は問題ないのですが、一点注意が必要です。
当院で「メディカルヘッドスパ」をセットで受けられる場合、高濃度の炭酸泉などを使って毛穴の汚れをしっかり落とします。
そのため、美容院で染めた直後だとカラーの色落ちがしやすくなってしまう可能性があります。
色持ちが気になる方は、治療前も期間をあけていただくことをおすすめします。
おしゃれと治療のバランス
ここまでお話しすると、「やっぱり我慢しないといけないのか」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、私はいつも診察でお伝えしているのは、完全にやめることだけが正解ではないということです。
「一切おしゃれができない」となるとモチベーションも下がってしまいますよね。
大切なのは、全部やめるのではなく、ご自身のお悩みの深さに合わせて、無理のない範囲で少しずつ頭皮への負担を減らしながらバランスを取ることです。
例えば、
•縮毛矯正の頻度を「半年に1回から1年に1回」に減らすなど、施術の間隔を少し空ける
•カラーや白髪染めの間隔を「毎月から2~3ヶ月」にするなど、周期をできるだけ延ばす
このように、土台である頭皮を守る意識をもって施術のペース(頻度)を落としていくだけでも頭皮へのダメージは大幅に軽減されます。
こういった小さな積み重ねでも、頭皮への負担は確実に変わりますし、特にお悩みが強い方ほど、土台である頭皮の状態が、その後の髪質や白髪にも影響してきます。
大切なのは、頭皮に負担をかけすぎない範囲で、バランスを取ることです。
「今の見た目」と「これからの髪」どちらも大切にしながら、おしゃれを楽しむ工夫をしていきましょう。
日頃のケアで負担を減らす
見落とされがちなのですが、頭皮治療の効果をしっかり引き出すためには、日常のケアも非常に重要です。
■毎日のスキンケアと同じ意識を持つ
顔の美容医療を受けている方が毎日丁寧なスキンケアを行うのと同じように、頭皮も毎日のホームケアが治療効果を左右します。
定期的なクリニックでの注射だけに頼るのではなく、日頃から頭皮用の美容液などで継続的に保湿や保護をして、健全な土台を作っておくことが大切です。
■美容院でできる工夫
さらに、美容院の施術によるダメージから頭皮を守るためには、美容院でのオーダーにも工夫が必要です。
•薬剤を頭皮から少し浮かせて塗ってもらう
美容師さんに「頭皮の治療中」であることを伝え、根元ギリギリで薬剤を塗布してもらうよう相談してみましょう。
• 全体染めではなく「リタッチ(部分染め)」にする
白髪染めなどを2〜3週間に1回されるような場合でも、毎回全体を染める必要はありません。
目につきやすい「顔周り」や「分け目」だけをポイントで染め、髪をめくらないと見えない内側の部分は3ヶ月に1回程度に留めるなど、すべてを毎回染めるのではなく、「必要なところだけに絞って整える」この意識の変化だけでも、負担軽減につながる大切なポイントです。
前後のケアで頭皮の保護
美容院に行く「前後」のお手入れで頭皮をしっかり保護・ケアしてあげることも、ダメージを最小限に抑えるポイントです。
•美容院に行く直前
前日や当日の朝に頭皮用美容液をしっかり塗り、あらかじめ頭皮に保護膜を作った状態で施術を受ける
•美容院から帰った後
カラーや縮毛矯正を受けた後の頭皮は、薬剤によって大きなダメージを受けて乾燥・デリケートな状態になっています。
施術後もしっかりと頭皮用美容液をたっぷりと塗って、入念に保湿・アフターケアを行う
特に施術後の頭皮は見た目以上にダメージを受けている状態のため、丁寧なケアが非常に重要になります。
「何もしていない状態」に戻すのではなく、しっかり回復させてあげる意識がとても大切です。
まとめ
今回は、薄毛・白髪治療中におけるカラーや縮毛矯正との付き合い方について解説いたしました。
美容院での施術は頭皮に少なからず負担をかけるものですが、やり方やスケジュール、前後のケアを工夫することで、治療と両立させていくことは十分に可能です。
ほんの少しの工夫や意識の違いで治療効果も大きく変わってきますので、不安な方は、美容院へ行くタイミングも含めてぜひ一度当院でご相談ください。
ご自身の髪のお悩みや進行具合に合わせて、「どこまで美容院のペースを調整すべきか」「どんなホームケアを取り入れるべきか」は個別にアドバイスさせていただきます。
記事監修者

Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI
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わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。






