禿げる主な2つの原因を徹底解説!遺伝に負けない髪のために。
目次
今回は、2つの大きな「禿げる原因」についてお話しします。
遺伝と生活習慣がハゲの原因?元美容師西川の見解
遺伝の要素は一番強いと考えています。
また、もう一つの要素として睡眠不足やストレスの増加など、頭皮の血行が悪くなるような要素を抱えている方もハゲやすいと考えています。実際、薄毛で悩んでいる方は頭皮が非常に硬い場合が多いです。
男女でも原因は異なってきます。男性のAGAの原因はほぼ遺伝ですが、女性のAGA、FAGAは様々な要素が複合的に関わっているとされています。
2013年に発表された遺伝子と薄毛に関係する臨床研究では、一卵性双生児11組22名のAGA患者(20~40歳)で、臨床写真を撮り、毛髪の数や太さを比較しました。そして、この毛量の差を4段階で評価します。その後、11組中9組の患者に1年間同じ量のミノキシジルやフィナステリドを継続的に使用し、双子の毛量の差を再評価します。この際、喫煙、アルコール摂取、脱毛が始まった年齢を考慮して、実施前の時点での差がないかどうかを確かめることが目的です。
その結果、11組の双子のうち、5組が初めから毛量に違いが見られました。そして、ミノキシジルとフィナステリドによる内服治療を1年間継続した後でも、5組のうち4組は違いが見られたということです。AGAの発症時期が早いほど、毛量は減っていたのです。この研究によって、全く同じ遺伝子を持つ一卵性双生児であっても、毛量に差が出るということは、薄毛の原因は遺伝子だけではなく、遺伝子にプラスして何らかの原因が関係しているということが分かります。
また、遺伝は要因の一つではあるものの、毛量の維持においては発症時期が重要だということも示唆されました。毛量を将来的に維持していくためには、AGAの発症を遅らせることが重要になります。
全く同じ遺伝子だったとしても、発症の時期だったり脱毛の量が違うのは何故でしょうか?西川は、AGAの発症に遺伝以外が関与しているというより、AGAは遺伝で発症するが、プラスアルファ(タバコ、アルコール、生活習慣、睡眠不足、ストレスなど)が頭皮の血行を悪くしていき、それ原因になって重症度の差や治療効果の差が出ているのではないか、と解釈しています。
遺伝と男性ホルモンがハゲの原因?東大卒医師アイコ先生の見解
男性ホルモンに関係があるとアイコ先生は考えています。
男性に関しては、薄毛の原因はほとんどがAGAであり、AGAの原因は遺伝と男性ホルモンであるということが分かっています。
西川の見解である、睡眠不足やストレスなどの生活習慣の問題については、アイコ先生は「最終的に頭皮の血行が悪くなるのであれば関係するが、それ自体はあまり関係がない」と考えています。
いずれにしても、頭皮を大事にする行為は今から出来る最大のAGA予防です。頭皮マッサージや頭皮ケアは非常に重要な要素を占めていることがお分かりいただけたのではないかと思います。
予防の観点からも、そして現在継続しているAGA治療の効果を最大限に高めるためにも、メディカルヘッドスパを受けていただきたい。
そのように当院は考えております。
まとめ
ハゲの原因は、遺伝とプラスアルファ
頭皮の環境改善で発症時期を遅らせることが重要
記事監修者
Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI YouTubeチャンネル
わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。