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ミノキシジルの多毛症は元に戻るのか

2023.12.27
ミノキシジルの多毛症は元に戻るのか

目次

    ミノキシジルは効果も高いが副作用も

    ミノキシジルは発毛効果が認められており、AGAの治療を行う上では欠かせないお薬となっています。
    外用薬・内服薬・注射を含め広く使用されますが、副作用として多毛症があげられます。
    特に女性の方が薄毛治療を行う際に、気にされる副作用となります。
    今回は、ミノキシジルの副作用「多毛症」について解説します。

    多毛症以外の副作用については、下記の動画で詳しく解説しております。
    【AGA】東大卒医師が語るミノキシジルの「危険性」【薄毛】

    また、ミノキシジルの基本知識については、下記の動画で詳しく解説しております。
    【AGA】どっちが生える?5mg vs 10mg ミノキシジルを徹底比較!【薄毛】

    ミノキシジルによる副作用

    ミノキシジルに副作用の発生率は以下のとおりです。

      発生率 該当箇所
    内服薬 20% 全身の多毛
    外用薬 2~3% 顔回りのみ多毛
    注射による投与 2~3% 顔回りのみ多毛

    内服薬・外用薬・注射による投与すべてで副作用が確認されております。
    外用薬や注射による投与は約2~3%の方に顔回りの多毛が確認され、比較的副作用は少ないと言われております。
    一方、内服薬は平均して20%前後の方に多毛が確認され、症例によっては90%以上で認められたとの報告もあります。
    一概には言えませんが、副作用が少ないお薬ではないことは確かなようです。

    ミノキシジルを中断すると・・・

    副作用を気にしてお薬の量を減らした場合、理論的には体毛だけでなく髪の毛に対しても発毛効果が落ち、中止・中断すると徐々に元に戻っていくと考えられます。

    当院の診療経験上ではありますが、副作用を理解したうえで発毛効果を重視したい方は、ミノキシジルの濃度を上げ治療を進める方もいらっしゃいます。
    逆に、体毛が気になるから減薬を希望される方もいらっしゃいます。
    例えば10mgの処方を5mgに減薬したところ、体毛が薄くなってきましたという方もいらっしゃるので、減薬による発毛効果への影響は患者さんによると思われます。

    脱毛完了後のミノキシジルの服用について

    医療脱毛・エステ脱毛を受けられる方は年々増えております。
    男性に関しても(男性)美容への関心が高まり、今や脱毛は女性だけのものではなくなりました。

    そのため脱毛の施術を受けている期間中に、ミノキシジルを使用するとどうなるのか?というご質問も良く頂きます。
    医療脱毛・エステ脱毛どちらも脱毛のメカニズムは毛のメラニン色素を認識して反応し、脱毛(減毛)をおこすことなので、理論的には脱毛が完了し、完全に毛根の細胞が死滅している毛穴からは新しい毛は生えてきません。
    これは頭髪にも共通して言えることで、既に毛根の死滅により皮膚化してしまった状態では、薬を服用・投与など治療しても毛髪が再生することはないため、元々ない毛根に関しては薬の影響を受けることはありません。

    脱毛の施術を受けると一見綺麗に見えますが、色素の薄い細い産毛が残ってしまいます。
    脱毛の際、メラニン色素を認識することができなかったため除去しきれないのです。
    この産毛に関してはミノキシジルによる副作用の影響を受けるため、産毛が太くて濃い毛となることが脱毛を完了しているはずの方であっても毛が増えてきたように感じる原因です。
    逆に言えば、産毛の毛根を認識しやすい状況であるとも考えられ、二度手間にはなりますが、副作用により太くなった産毛を脱毛で綺麗に除去するチャンスとも言えます。

    ミノキシジルを服用中の脱毛について

    ミノキシジルを使用しながら脱毛することについては医師によって見解が異なります。
    ミノキシジルを使用している方への施術は行わない、または施術期間中はミノキシジルの使用を休止することを条件に引き受けるクリニックもあります。
    しかし、一度お薬の使用を中断してしまうと発毛効果が落ちてしまうことが考えられます。

    患者様ご本人としては、毛髪は生やしたいが体毛は無くしたいとお考えの方もいらっしゃると思います。
    患者様のお気持ちを考えると、当クリニックの見解としては脱毛のためにミノキシジルを休薬することなく、ご本人の意向をうかがいながら脱毛効果が落ちる可能性があることをご承頂いた上で脱毛を併用するのは良いのではないかと考えています。

    今回のまとめ

    ミノキシジルは発毛効果が認められている反面、副作用として多毛症があげられる。
    ・副作用は内服薬の中断や減薬で改善する可能性がある。
    ・ミノキシジルを使用しながら脱毛することについては医師により見解が異なるが、当クリニックの見解としては脱毛のためにミノキシジルを休薬する必要はなく、脱毛効果が落ちる可能性があることをご承頂いた上で脱毛を併用するのは良いのではないかと考えています。

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    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

    Dr.TOUHI YouTubeチャンネル

    わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
    頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。