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円形脱毛症は、一度発症すると再発を繰り返す方が多く、「ずっとこのままかもしれない」と不安を抱えたまま日々を過ごしている方も少なくありません。
今回は、10年以上円形脱毛症に悩まされてきた50代女性の症例紹介です。
不安なお気持ちを抱えていらっしゃる方にこそ、ぜひ読んでいただきたい症例です。
50代女性の症状
患者様:50歳女性
お悩み:多発円形脱毛症
この10年前から円形脱毛症を繰り返していましたが、特に皮膚科などにはかかられてはいなかったとのことでした。
主に前頭部左側に場所を変えながら脱毛が続いていたそうで、せっかく生えた髪も長くなる前に切れてしまったそうです。
【病歴】
・10年前に多発型円形脱毛症
・病院にはかからず1年かけて改善
・10年間ずっと円形脱毛症を繰り返している
・主に前頭部左側
・生えてもブチっと切れてしまう(感嘆符毛)
初診時の写真
ご来院時もちょうど前頭部の真ん中辺りに発症していました。
毛髪の状態も、ご本人の仰る通り、切れてしまった短い毛を多数確認できました。
また、髪自体も毛根の形もグニョグニョとした歪な形になっており、悪性の強いものと判断しました。
良性の円形脱毛症だと、短期間で回復するのですが、このケースは悪性の円形脱毛症である診断しました。
円形脱毛症の治療について
円形脱毛症は自己免疫性疾患と言われるもので、自分で自分の毛根を攻撃し、髪が抜け落ちてしまうため、皮膚科で治療するケースが多いです。
皮膚科での治療内容は抗アレルギー薬、強いステロイドや免疫抑制剤を使用した塗り薬や飲み薬などの免疫療法が主流で、今出ている症状を抑えるような治療法しかないのが現状です。
当クリニックでの治療は再生医療で、円形脱毛症を再発しにくくする肌質や土台作りをするという治療に共感され、当クリニックでの治療を決断されました。
治療内容
・ミノキシジル内服薬
・メディカル ヘッドスパ:1か月に1回
・PRPの頭皮への注射:1か月に1回
診察の際、生え際部分の毛髪の細毛化、密度の低下も確認できたため、FAGAの症状も合併していると判断し、円形脱毛症部分の発毛と併せて、治療を行うことになりました。
円形脱毛症に悩む50歳女性の治療経過
3か月後には円形脱毛症がどこにあったのか分からないくらいに症状が回復しました。
頭皮を診ていただいてもブチっと切れていた歪な短い髪も、長く成長しています。
頭皮の色も、濁ったような色みから、自律神経のバランスが乱れているような状態の悪さが伺えましたが、肌質の良い青白い頭皮へと改善しました。
生え際部分の密度低下もしっかりPRPの効果が出て改善しています。
当クリニックで一年間治療を継続し、治療前は10年間円形脱毛症が治っても他のところに移動しただけで、常に目につくところに円形脱毛症が発症している状態であったにもかかわらず、治療後は一度も円形脱毛症が再発しておらず、明らかに良くなったということで、とても治療の満足度が高かったと嬉しいお声を頂きました。
皮膚科で行う治療は薬で今ある症状を抑えているだけで、再発をさせないための根本的な解決にはならず、今回の再生医療のような円形脱毛症を再発させない肌質づくりや、土台となる頭皮を改善し根本改善をすることはできなかったはずです。
同じ悩みを持つ方がどのようなプロセスを踏んで変化を感じたかを知ることで、自分の治療イメージがしやすくなりますので、気になる方は当クリニックの症例を是非ご覧ください。
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まとめ
円形脱毛症は、ただの“髪の悩み”ではありません。
人と会うのがつらくなったり、自分に自信が持てなくなったり、生活の質そのものに影響を与える問題です。
治療によって、髪の状態が改善されるだけでなく、心の重荷も少しずつ軽くなっていく方がたくさんいらっしゃいます。
もし皮膚科で治療したけど治らなかったと感じている方がいらっしゃれば、一度ご相談にいらしてください。
記事監修者

Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI
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頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。