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【毛髪専門医が解説】くせ毛は頭皮と関係する?20代男性の症例から髪質の変化を解説

2026.10.09
【毛髪専門医が解説】くせ毛は頭皮と関係する?20代男性の症例から髪質の変化を解説

目次

     「昔はサラサラだったのに、年齢とともに髪のうねりが強くなってきた……」 
    「くせ毛は生まれつきの遺伝だから、何をしても変わらないのかな?」
    このように、髪質の変化やくせ毛の悪化に悩みつつも、仕方ないと諦めてしまっている方はとても多くいらっしゃいます。

    くせ毛は生まれ持った遺伝によるものというイメージが強いかもしれません。
    遺伝的な部分ももちろんありますが、実は、後天的な髪質の変化やうねりの悪化は、髪そのものではなく「土台である頭皮の環境悪化や老化」が大きく関係しているケースが非常に多いのです。

    今回ご紹介する症例は、もともとストレートだった髪が、思春期以降にくせ毛になり悪化したとお悩みの20代男性です。
    頭皮のケアを続けることで、7ヶ月。
    髪のうねりやツヤ、ボリュームがどのように変化したのかを詳しく解説いたします。
    「くせ毛と頭皮の関係を知りたい」「くせ毛を根本的に治したい」
    という方は、ぜひ参考にしてみてください。

    くせ毛に悩む20代男性の症例


    今回ご紹介するのは、当院にご相談に来られた20代後半の男性患者様の症例です。
    1番のお悩みは「全体的な髪のくせ・うねり」でした。
    詳しくお話を伺うと、この方は生まれつきのくせ毛ではなく、小学生の頃はサラサラのストレートヘアだったそうです。
    それが中学生になった頃から、徐々に癖が強くなりましたが、ご家族のお話を伺うと、お兄さんお二人とお父様もくせ毛だったそうで、「遺伝的な要素なのかな」と思われていたそうです。

    スタイリングでなんとかごまかしていたものの、根本的に改善できるのであれば治療したいとYouTubeを見て当院を知り、受診される約1か月前から、ご自身でDr.TOUHIのホームケア商品も使ってくださっていました。まだ1か月ほどではありましたが、「なんとなくくせが良くなってきた気がする」という実感もあったそうです。
    そこで、本格的なケアや治療を始める前に、まずは自分の頭皮がどのような状態なのかを確認したいということで、ご来院されました。

    後天的なくせ毛の考えられる原因

     
    ここで私たちが注目したのは、「学生時代の環境」です。
    実は、若くして後天的なくせ毛や髪質悪化に悩まれる男性には、小・中学生時代に野球部や陸上部などの屋外スポーツに打ち込まれていたという共通点があります。
    この患者様もまさに運動部出身で、若いうちから強い紫外線を無防備に浴び続けると、頭皮の老化(エイジング)が急速に進行してしまいます。
    その結果、毛穴が歪んだり頭皮の弾力が失われたりして、生えてくる髪に強いうねりやジリつきが出てしまうのです。

    ▼直毛だったのにくせ毛になった人へ
     

    初診時の写真


    こちらが初診時の状態です。
    極端に強いくせ毛というわけではありませんが、髪全体にパサつきとうねりがあり、少しジリジリとした質感が見られます。
     
    頭皮の老化によって髪のツヤが出にくくなり、少しパサついたように見えるという印象もあり、成長するにつれてくせが出て本来のしなやかさが失われている状態でした。

    治療内容

     
    ご本人とご相談の上、最初から注射などの本格的な医療アプローチを行うのではなく、まずは「頭皮の土台ケアとホームケアでどこまで髪質が変わるか」経過を見ていくことになりました。

    ▼具体的な治療プランは以下の通りです。
    1.    月1回のメディカルヘッドスパ(定期的な頭皮環境の集中ケア)
    2.    iPS細胞培養上清液配合の頭皮美容液iPXによるホームケア

    頭皮の汚れを除去して血行を促しつつ、iPS細胞由来の幹細胞成分で頭皮に直接栄養を与えるアプローチで頭皮ケアを始めました。

    ▼治療前に試したい!自宅で再生医療発想のホームケア
     

    治療経過

     
    頭皮ケアを開始して約7ヶ月後の状態がこちらです。
    一目でわかるほど髪のツヤとまとまりが生まれ、全体的なうねりやジリつきが大幅に緩和されています!
    患者様ご自身も「2〜3ヶ月目から髪質の変化をはっきりと実感できた」と大変喜んでいらっしゃいました。

    ●髪質の変化とツヤ感
    ストレートパーマなどは一切行っておらず、純粋に頭皮ケアのみの成果ですが、うねりが落ち着いて自然なツヤが戻りました。

    ●毛量の増加とボリューム感

    もともと薄毛でお悩みの方ではありませんでしたが、頭皮環境が整ったことで生え際や全体の毛量がさらに増え、根元からの立ち上がりが劇的に変化しました。

     
    こちらは頭頂部のお写真ですが、お写真で見ても髪のうねりがかなり良くなっていて、髪のツヤが出ていることが分かります。
    頭頂部、後頭部のお写真(マイクロスコープ観察含む)ともに比較しても、頭皮ケア前に見られた赤みや黄色っぽさが抜け、健康的で透明感のある「青白い頭皮」へと改善しているのが確認できます。
    頭皮の厚みや柔らかさが戻ったことで、毛根が正常に働き、太く健康な髪が育つ土台ができています。


    すでにご本人にも効果を実感していただいていますが、「もっともっと良くしたい」と前向きなご希望をいただき、このタイミングからさらに頭皮の再生力を高める「PRP(多血小板血漿)頭皮注射」を併用して行うことになりました。

    PRPはご自身の血液から血小板を取り出し、そこから分泌される成長因子やサイトカインなど、傷の治癒や組織の再生を促進する成分を利用して頭皮の状態を整えていく治療です。
    現在治療2年目に入りましたが、注射治療を併用したことで、ここからさらにどのくらい髪の状態が良くなっていくのか、私もとても楽しみにしています。

    ▼PRPとは?


    ▼PRP治療症例

    頭皮が変われば、髪も変わる

    今回の症例を通して私自身も強く実感しているのは、「土台である頭皮が変われば、生えてくる髪も確実に変わる」ということです。
    頭皮に触れたときの厚み、柔らかさ、色味(青白く健康的か)、乾燥やジリつきの有無など、頭皮からは非常に多くのサインが出ています。
    当院のカウンセリングでは、そうした頭皮の状態を細かく診察し、今どのような頭皮ケアが必要なのか、どのようなケアや治療が合っているのかを考えていきます。

    生まれ持った遺伝的なくせ毛と、もともとサラサラだった髪が後からくせ毛になっていった方では、少し違いがあると考えています。
    肌質(頭皮環境)が乱れているからこそ、くせ毛のような症状として現れているケースも少なくありません。
    特に、「昔はサラサラだったのに後からくせが出てきた」という方は、頭皮環境を改善することで元の美しい髪質を取り戻せる可能性が非常に高いのです。
    「自分も少し似ているかもしれない」と思った方は、ぜひ一度、クリニックでご自身の頭皮の状態を確認してみてください。

    まとめ

    今回は、20代男性の症例をもとに「くせ毛と頭皮環境の関係」について解説いたしました。
    髪質の変化に悩まれたときは、髪表面のケア(縮毛矯正やトリートメント)だけでなく、ぜひ「頭皮という土台」に目を向けてみてください。
    適切なケアを行えば、何歳からでも髪は応えてくれます。
    まずはヘッドスパやホームケアからスタートしてみてはいかがでしょうか?

    記事監修者

    勇 亜衣子
    一般社団法人Next Beauty Labo 代表理事
    Dr.TOUHI CLINIC 総括院長

    勇 亜衣子

    いさみ あいこ
    【経歴】

    東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
    脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院

    Dr.TOUHI
    YouTubeチャンネル

    わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
    頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。