【症例紹介】20代男性の再生医療を活用したAGA治療【エクソソーム】

AGA

2025.03.25

年齢によって治療効果が異なる理由

10代から80代の方まで、いろいろな年代の患者様を診察していますが、薄毛が気になったら早期に治療を開始していただくことが大切であると日々実感をしています。

やはり同じ治療をしたとしても年齢が若いほど治療効果が高いと言われる理由は、単純に細胞が若いと治療で活性化させてあげると回復力の高さから、治療の効果が上がりやすいためです。
年齢が若いほど治療の反応性が良く、治療効果が高く出やすいことが、臨床研究でも分かっており、エビデンスとしても出ています。

20代男性の症状

患者様：24歳男性
お悩み：薄毛
病歴：両祖父·父·兄弟共に薄毛の家系で、ご自身も約5年前（19歳）から薄毛で悩み始める。
20歳から3年間内服薬でAGA治療をしたが、薄毛が改善された後に内服をやめてしまった。
再度薄毛が進行してきたため、当院に通院されている患者様のご紹介で来院。

この方は、20歳から3年ほど内服薬でAGA治療を行いましたが、薄毛の症状が改善したため、もう大丈夫だと思い治療をストップしてしまったそうです。
少し改善すると油断しがちですが、そもそもこの方は、AGAは完治しない進行性の病気で、治療を継続する必要があるということをご存知なかったようで、症状が改善したタイミングで内服薬を辞めてしまい、状態を維持できず徐々に薄毛が進行してしまいました。

初診時の写真

正面から見ると、もちろん若々しい男性なのですが、このアングルで頭だけを見ると20代前半には見えず、ご年配と見紛う状態であったため、当然悩んでおられました。
この方は家族背景も濃厚で、ご兄弟・お父様・両祖父が皆さん薄毛でいらっしゃることから、色濃く遺伝を引き継いでいるようです。

▼AGAと遺伝の関係について詳しくお知りになりたい方はこちらもご覧ください

マイクロスコープ診断でも、黄色味の強い透明感のない頭皮であることから、あまり良い状態ではないことがわかります。
あとは髪の太さについても細毛化が進み、1本1本が細くなっています。

青白く透明感のある頭皮に、太くてしっかりした髪の毛が1つの毛穴から3本生えている状態が健康であるのに対し、症例の患者様の頭皮は、髪の太さ・密度をとってみても、1つの毛穴から1本しか生えていない箇所がほとんどで、本来あるべき理想の頭皮状態から駆け離れており、もうこれは間違いなくAGAの症状だと判断いたしました。

24歳で既にこの状態となると、あと1～2年AGAが進行し30歳辺りでは、頭頂部の毛髪がゴッソリなくなっていてもおかしくない状態ですが、今はまだ毛穴もたくさん残っている段階なので、今治療を始めるとしっかり効果が出せるはずです。

治療内容

【治療内容】
・内服薬：フィナステリド
・内服薬：ミノキシジル（用量5mg）
・メディカルヘッドスパ：1か月に1回
・エクソソームによる頭皮への注射：1か月に1回

AGA治療に内服薬は必須のため、この方にはフィナステリドとミノキシジルは5mgの容量で処方しました。
あとは、治療を底上げするメディカルヘッドスパを月に1回、再生医療のエクソームを含む頭皮への治療をご提案させていただきました。

▼治療薬について詳しく解説しています！

治療経過

内服薬と注射治療、ヘッドスパを開始し4か月経過した様子です。

頭頂部に大きな変化が出て、別人かと思うほどの効果がありました。
やはりこれだけの変化があると嬉しいですよね。
このビフォーアフターをお見せする前からご自身でも実感があったようで、嬉しくて髪にメッシュを入れるなど、おしゃれも楽しんでおられるようです。

こちらから変化が出ていますよとお話ししても、ご納得いただけないことには治療した側の自己満足で終わってしまいますから、やはり治療はご本人が結果に喜んでいただけないと意味がないと考えています。

マイクロスコープで頭皮を診ると、まだまだ黄色っぽさは残っていますが、最初の茶色っぽい黄みのある肌から白に近づいてきているのが分かると思います
頭皮の状態を良くしてあげることで髪の生える土壌が整ってくるため、髪の太さが改善して良い髪が生えてきました。
治療開始からまだ4か月ですので、エクソームの注射治療を継続することで肌質がどんどん改善し、今後1本しか生えていない毛穴から、2本目・3本目が生えてくると、さらなるボリュームアップが期待できます。

ご本人は頭頂部を一番気にされておりましたが、生え際のお写真からも毛量の変化が見て取れます。
このように、治療を始めるタイミングが早ければ早いほど効果も早く出ます。
AGAはどんどん進行するため、いかに早く増やすかというのも重要なポイントだと思います。