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「iPS細胞は治療法の見つかっていない病気や、難病を治療できる可能性がある」という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
毛髪分野においても「iPS細胞で、髪の毛をゼロから再生できる可能性がある」と期待される一方で、実際にiPS細胞の研究はどこまで進んでいるのか、あまり知らないという方も少なくありません。
そこで今回は、iPS細胞による毛髪再生の現実と、現在Dr.TOUHI CLINICで実際に行われている最新のアプローチについて詳しく解説いたします。
髪の毛を再生させるための課題
iPS細胞は、理論上は体を構成するあらゆる細胞や臓器のもととなる「多能性幹細胞(万能細胞)」であることから、「髪の毛も作れるのではないか」と考えられており、薄毛やAGA、白髪、そして円形脱毛症などに深く悩まれている方にとって、iPS細胞を用いた再生医療はまさに「夢の治療法」として期待を集めています。
特に若い世代の方ほど、即効性のある根本的な解決策を求めて一刻も早い実用化を願っていらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、髪の毛は非常に複雑な組織なので、実際の髪の毛の再生に落とし込むとなると、そこには医学的な高いハードルが存在します。
発毛だけではなく「髪質」まで再現する難しさ
髪の毛を再生すると聞くと、「毛が生えれば成功」と思われるかもしれません。
しかし実際には、それだけでは十分とは言えません。
iPS細胞から髪の毛を生やしていくのが単純な話ではない最大の理由は、髪の毛を生み出す組織が「非常に複雑な構造」をしているからです。
髪の毛の根元には「毛包(もうほう)」という組織がありますが、これは決して1種類の細胞だけでできているわけではありません。
• 髪を成長させる「毛母細胞」
• 髪の元となる「毛包幹細胞」
• 髪に色をつける「メラノサイト」
このように、複数の異なる種類の細胞が絶妙に共生し、それぞれが連携して正常な毛髪を作り出しています。
そのため、iPS細胞からこれらすべての細胞を正確に再現し、配置しない限りは、実際に髪の毛を健やかに生やしていく段階まではたどり着きません。
現在はそれぞれの細胞をiPS細胞から作り出す研究や、実際に毛髪を生やすことに成功したという研究報告も少しずつ出始めています。
髪の毛を一から再生する技術はまだ研究段階ですが、実用化に向けて確実に前進している分野だと考えています。
将来的には、発毛だけでなく髪質そのものまで改善できる再生医療が実現すれば、年齢とともに髪質が変化し、うねりやパサつき、ハリ・コシの低下を感じる方も多くいらっしゃいますので、より多くの方のお悩みを解決できる可能性があります。
実用化への期待
iPS細胞から毛包の形を作り出すだけでは髪の毛を生やすことはできません。
くせ毛のメカニズムでもお話ししているように、くせ毛の方では毛包の形そのものが歪んでいます。
もしiPS細胞から歪んだ毛包が作られてしまえば、生えてくる髪もまた同じようにジリジリとした質の悪いくせ毛になってしまいます。
本当に質の良い髪を再生するためには、毛包を構成するすべての細胞を適切に再現し、正常な毛包そのものを作り上げる必要があります。
つまり、第1段階として毛包を作り出し、さらに第2段階として「形の整った綺麗な毛包をきちんと作れるか」というところまで突き詰めていかなければ、実用的な毛髪再生には繋がらないのです。
もちろん、現時点では研究が進められている段階であり、今後の成果を慎重に見守る必要がありますが、今後さらに研究が進めば、薄毛だけでなく、白髪や円形脱毛症などさまざまな毛髪の悩みに応用できる可能性も期待されており、毛髪再生医療は非常に将来性のある分野だと感じています。
Dr.TOUHI CLINICが行うiPS細胞治療
現時点では、「何もない頭皮から新しい毛根を作って髪を生やす」という治療はまだ実現していないとお伝えしましたが、iPS細胞の恩恵を全く受けられないのかというと、そうではありません。
すでに別の形としてアプローチが始まっているのが「発毛治療」の領域です。
Dr.TOUHI CLINICでは、iPS細胞を培養する過程で得られる有用な成分「iPS細胞培養上清液」を活用した再生医療による治療をすでに実用化し、多くの患者様に提供しております。
この治療は、「新しい毛根を作る」ものではありませんが、弱って休眠状態になっている毛根に対して、細胞レベルでアプローチし、本来持っている働きを引き出すことで、発毛を促す治療法です。
現在、この治療を目的に毎日のように多くの患者様が来院されており、私自身も診療を通して、非常に高い発毛効果を実感しています。
▼Dr,TOUHI CLINICのiPS細胞治療について詳しくはこちらから
実際の診療でも、一見すると毛根が存在しないように見える部位から発毛が認められるケースがあります。
ただし、ここで誤解のないようにお伝えしたいのが、これは枯渇した毛根が新たに再生したものではなく、治療により極限まで弱って休眠していた皮下の毛根が活性化され、再び髪を作る力を取り戻した結果と考えられます。
もちろん効果には個人差があります。
1回の治療で大きな変化が見られる方もいれば、複数回の治療を重ねることで徐々に改善していく方もいらっしゃいます。
それでも、従来から行ってきた発毛注射と比較すると、発毛効果が現れる割合や改善の程度は高いと感じています。
実際に、長期間従来の注射治療を受けていた患者様がiPS細胞由来培養上清液治療へ切り替えたことで、さらに発毛が進んだケースも数多く経験しています。
AGA治療とiPS細胞治療の効果の比較
AGA治療では、ミノキシジルやAGA治療薬を用いて抜け毛を抑えたり、発毛を促進したりします。
一方で、iPS細胞培養上清液による再生医療は、細胞そのものに働きかけ、細胞レベルで頭皮環境を整えていくという考え方です。
アプローチの方法が根本的に異なるため、それぞれの治療には役割があります。
また、再生医療によって頭皮環境が改善した状態が半永久的に維持されるわけではありません。
人は加齢とともに細胞も老化していきます。
そのため、状態が安定した後も半年から1年程度を目安にメンテナンス治療を行うことで、良好な状態を維持しやすくなります。
▼他にもiPS細胞とエクソソームの違いなども詳しく解説しております
iPS細胞由来の美容液でセルフケア
「頭皮への注射は少しハードルが高い」「まずは自宅でケアを始めたい」という方もいらっしゃると思います。
そのような方に向けて、Dr.TOUHI CLINICではiPS細胞由来培養上清液を配合した頭皮用美容液もご用意しています。
毎日のホームケアに取り入れていただくことで、頭皮環境を整えるサポートとしてご活用いただけます。
注射治療をご検討中の方はもちろん、ご自宅でのケアから始めたい方にもおすすめです。
▼再生医療分野を取り入れた頭皮美容液について詳しくはこちらから
まとめ
iPS細胞によって毛根をゼロから自由に再生できる時代は、まだ研究途中にありますが、眠っている毛根の細胞を呼び覚ます「iPS細胞培養上清液」の力は、細胞レベルから頭皮環境へアプローチする新しい選択肢としてすでに多くの薄毛・AGAに悩む方の救いとなっています。
薄毛やAGAは進行性のため、早めに適切な治療を始めることが重要です。
お薬の力で無理やり生やすのではなく、ご自身の頭皮の細胞そのものを若返らせて、本来の健やかな髪を取り戻したい。そう願う方は、ぜひ一つの大きな選択肢として検討してみてください。
ご自身の毛根が今どのような状態にあるのか、「今の自分にはどの治療が合っているのか知りたい」「再生医療について詳しく相談したい」という方は、ぜひ一度Dr.TOUHI CLINICまでお気軽にご相談ください。
記事監修者

Dr.TOUHI CLINIC 総括院長
勇 亜衣子
いさみ あいこ東京大学卒業 長岡赤十字病院 初期研修修了
脳神経内科を専門としながら、AGA診療に携わったことをきっかけに頭皮や髪のケアの重要性に気付く。2023年、すべての頭皮や髪の悩みに寄り添うクリニック「Dr.TOUHI CLINIC」「Dr.TOUHI SALON」開院
Dr.TOUHI
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わたしたちはYoutubeを通して、医学的エビデンスに基づいた髪・頭皮に対する正しい情報を発進しています。
頭皮のベテラン経験則を持つ元美容師と、東大卒の医師が皆さんの髪の悩みを解決します。






